オーストラリアドル週報(2021年7月第3週)

豪ドルは対米ドル、対円でジリ安の展開となっています。

オーストラリアドル週報(2021年7月第3週)

豪ドル/円、上値の重い展開続く。80円台の抵抗を守り切れば反転の可能性も。

15日に発表された豪6月の失業率は4.9%と前月の5.1%から改善し、2010年12月以来の低水準となり、8カ月連続で改善しました。また、就業者数も+29,100人(フルタイム:+51,600人、パートタイム:▼22,500人)と市場予想を上回り、雇用市場が堅調であることを印象付けました。しかし、コロナウィルス感染再拡大によるシドニーのロックダウンや、同日発表された、中国の4-6月期GDPが+7.9%と5期振りの減速となったことから、中国との貿易関係の深いオーストラリア経済への悪影響も懸念され、足元の経済に対する不安から、豪ドルは対米ドル、対円でジリ安の展開となっています。

チャートを見ると、日足は陰線が連続して上値を切り下げています。また、82.00-10の下値抵抗も割り込んでおり、短期トレンドが弱く、一段の下落リスクが点灯中です。一方で、80円台には中期的な下値抵抗が控えており、80円割れで越週しない限り、調整的な下げの範囲内となります。短期トレンドは83円台を回復して引ければ下値リスクが若干後退しますが、83.50〜84.00ゾーンに一段と強い上値抵抗があり、84.00超えで終えない限り、上値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は、82.20-30,82.70-80,83.30-40に、下値抵抗は81.30-40,80.90-00,80.30-40にあります。21日、120日移動平均線は83.03と83.56に位置しており、これらを下抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。しかし、200日線は81.08にあり、短期的な下値抵抗として働く可能性があります。

一方直近の週足は、下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。下値トライに失敗した形ですが、上値抵抗にもぶつかっており、上値を切り下げる流れに変化が認められません。今週は続落の展開となっており、先週の下ヒゲ部分の下値抵抗の強さを試す動きが強まっています。また、昨年3月に付けた59.91を基点とするサポートラインからも外れた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。週足の上値抵抗は82.70-80,83.00-10,83.40-50に、下値抵抗は81.30-40,80.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は78円方向への一段の下落リスクが生じます。31週移動平均線は82.70にあり、下値リスクがより高い状態です。しかし、62週線は78.89にあり、続落した場合でも強い下値抵抗として働く可能性があります。但し、78円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。

豪ドル/円、上値の重い展開続く。80円台の抵抗を守り切れば反転の可能性も。

7/15現在、31週移動平均線は82.70に位置しており、これを下抜けて下値リスクが高くなっている。しかし、62週線は78.89にあり、中期トレンドをサポート中。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る