NZ政策金利の予想(2021/7/13)

2021年7月14日11時に公表予定です。

NZ政策金利の予想(2021/7/13)

NZ政策金利の予想

(2021年7月14日11時公表予定)

明日14日(水曜日)午前11時にNZ中銀から政策金利が公表されます。

(市場の予想)
NZ準備銀行(中銀)政策金利(オフィシャル・キャッシュレート:OCR)
現行0.25%⇒0.25%で据え置き予想(レンジなし)
(7月13日12時現在の予想値)

今回の政策金利はエコノミスト全員が据え置き予想になっています。しかしながら、前回5月会合では、それ以前の「必要とあればOCRをマイナスにすることもある」の文言が削除され、会合のサマリー内に、NZ財務省の新規国債発行計画の見通しから、LSAPでの購入額が2022年6月迄に1,000億NZドルに達しないことをメンバーが認めたこと等々から、追加緩和の可能性が非常に少なくなったとの見方になっています。
そして下表にある、来月以降の金融政策会合でエコノミストは大幅な利上げを見込み始めました。今年11月会合では上限のレンジ幅が上がり、2022年2Qには0.25%の利上げ、4Qには更に0.25%の利上げ予想になっています。前回と比較しても少し前のめり過ぎる位の予想になっています。最近のNZドルは対米ドルで弱くなっているので、議論内容に先行きの利上げに関する議論などがなかった場合、相場に影響がでる可能性が高くなりそうです。

NZ政策金利の予想

エコノミストの利上げ予想

尚、前回会合の議事内容の記者発表要旨の一部を下記します。文言が変わったかどうかを確認したいと思います。
(要旨一部)

「…全般的には、我々の中期成長見通しは2月の声明に示されたシナリオと同様のままである。この見通しへの信頼性は高まっている。極端な健康悪化シナリオが世界的なワクチンの進展により衰えているからである。我々はまだ慎重姿勢である。それは進行中のウィルス関連の活動制限、経済回復に関する部門間の凸凹、企業投資の弱い水準などがある。

国内外の様々な要因が企業や消費者のコストを上げている。これらの要因には、世界的な原材料供給の混乱…原油価格高騰、船舶確保への圧力等、を含んでいる。これらの価格圧力はおそらく一時的であろう。年末にかけては弱まっていくと予想されている。

委員会は中期インフレと雇用が、継続中の金融刺激策が無くなった場合には委託された目標値より下回ることを確認した。また、委員会は、低金利環境が住宅価格を下支え、最近の税制変更などのその他要因、住宅供給の伸び、その借入の伸びなどがその圧力を相殺していることを確認した。

委員会は実施中の現行金融刺激策を維持することで合意した。それは消費者物価インフレが年率ベースで目標値中間の2%近く、そして持続的な最大雇用となるまでである。これらの必要条件を満たすには相当な時間と忍耐が必要になるだろう。」
(以上)
(注)NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)

昨日のNZドル米ドル相場は、0.6948〜0.7011レンジとなり、0.6980付近で引けました。昨日のシカゴポジション290内で、現在の相場は0.6920〜0.7080のディセンディングトライアングル内での推移としましたが、まだそのトライアングル内に留まっています。そして流れはNZドル安のままです。明日の金融政策でレンジをブレークする動きになるか注目したいと思います。

尚、次回の金融政策は2021年8月18日(水)に予定されています。
(7月13日15:00、1NZ=0.6985米ドル)

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