豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想
明日7月6日火曜日、豪州の政策金利が発表されます。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(7月5日13時00分現在)
現行の0.10%を据え置き(エコノミストは全員据え置き予想でレンジなし)
3年債利回りの目標上限を0.10%の据え置き(全員据え置き予想)
前回6月1日の会合では全て据え置きとなり、今回も同様に据え置き予想です。
前回の中銀議事要旨では、明日6日の会合で
「3年債イールドに関して、委員会は目標債券として2024年4月満期を維持するか、あるいは次の満期である2024年11月債に延長するかどうかを考慮する。メンバー達は約10ベーシスポイントの目標は維持されるべきであると事前に合意した。加えて、委員会は実質金利が2〜3%の目標内に持続的に推移するまではキャッシュレートを引き上げないと述べた。イールド目標に関する重要な考慮点は、2024年に満たされるとの状況見通しに対する評価であろう。メンバー達は、イールド目標に関する決定が全般的な金融情勢に及ぼす効果についても議論した。
国債購入プログラムに関し、委員会は2021年9月初に第2次1,000億豪ドル国債購入の完了前である7月の会合で、将来の国債購入に関して議論する。そのオプションとして、(必要とあればイールド目標をサポートする以外)9月に債券購入を終了すること、あるいは更に6ヶ月の1,000億豪ドルの購入を繰り返すことも含まれている。これらはデータや経済見通しの流れを見ながら、更に頻繁に債券購入ペースを見直すこともある。」
と、しています。特に債券購入に関しては、重要な意味を持ちますが、エコノミスト予想はこれまでの政策を継続するとしています。
その理由として、豪州内でコロナウィルスのデルタ株感染が拡大し、「州境の閉鎖などウィルスの新たな局面に入っている」との豪財務相発言などもあり、中銀はまだ辛抱強く、先々の進展を見守っていくと予想しています。
今回は
@前回まで経済状況は改善していると記載しているが、新たなウィルス拡大で、その見方が変わっていないか。
A3年債イールド債の満期日変更はあるのか無いのか。それにより、2024年には経済が改善するとの委員会の見通しの変更に繋がります。
B債券購入を終了するのか、継続するか。
などが注目されています。
尚、豪ドル対米ドルの為替に関しましては、シカゴポジション289を御参照願います。市場は緩和継続の予想になっていますが、現状は豪ドル自体が弱いので、例えば上記Aで改善見通し先延ばしなどのニュアンスがでれば、ある程度の売り材料となる可能性あります。逆に、何らかの政策変更があれば、豪ドル買い戻しもあり得ます。内容次第では相場が荒れることも予想されますので、ご留意願います。
次回金融政策発表は2021年8月3日(火曜日)に予定されています。
(7月5日15:20、1豪ドル=0.7516米ドル)
オーダー/ポジション状況
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