3. ニュージーランドドル週報(2021年7月第1週)

ニュージーランドドル週報(2021年7月第1週)

NZドルは対米ドルでじり安の展開となっていますが、円独歩安の状況を受けて、対円では堅調に推移しています。

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ニュージーランドドル週報(2021年7月第1週)

NZ円、78.50超えの越週で値リスクが後退、76円割れの越週では一段の下落リスクが点灯

今週はNZの注目される経済指標の発表もなく、アメリカの金融当局者の景気に対する強気な発言や雇用関連指標が良好だったことを受けて、ドル全面高の展開となっています。NZドルは対米ドルでじり安の展開となっていますが、円独歩安の状況を受けて、対円では堅調に推移しています。

チャートを見ると、日足は先週末に付けた78.48を直近高値として反落しましたが6/30に付けた77.07を直近安値として小反発に転じています。また、6/21に付けた76.22は中期的な下値抵抗ポイントでもあったことから、一旦底打ちした可能性も点灯中です。しかし、一方で、5月に付けた80.18を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、この日足の上値抵抗が78.40-50にあることから、これを上抜けて終えるまでは、短期トレンドも変化せず、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は78.00-10，78.40-50に、下値抵抗は77.50-60，77.00-10にあります。77円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、76円割れで終えた場合は新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。21日移動平均線は78.10にありこれを上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。120日線は77.45にあり、若干上抜けた位置で推移していますが、“ダマシ”の範囲内です。しかし200日線は75.25にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は、前週の大陰線の値幅をほぼ取り返す大陽線で終えていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けきれていません。また、昨年3月に付けた59.51を基点とする中期的なサポートラインからも下抜けており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。この週足の上値抵抗は78.40-50にありますが、78.50超えで越週した場合は、下値リスクが後退して、NZ強気の流れに戻します。逆に76円割れで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなり、74円方向への一段の下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は78.40-50、79.60-70に、下値抵抗は76.60-70，76.00-10，74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は76.72と73.09にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。

NZ円、78.50超えの越週で値リスクが後退、76円割れの越週では一段の下落リスクが点灯

7/1現在、31週移動平均線は76.72に62週線は73.09にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持している。

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