ランド円ショートコメント(2021年6月28日)

週初の下げは株安に追随したリスクオフの売りに留まり、その後コロナの感染者数が急増しているにもかかわらずランド円は底堅く推移しました。

ランド円ショートコメント(2021年6月28日)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「下抜けたサポートをレジスタンスに、次のサポートをトライする流れを考え、7.50レベルをサポートに7.80レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.60レベル、高値が7.86レベルと、予想よりも若干ランド高の水準での推移となりました。

先週のランドは、前週にラマポーザ大統領が新型コロナ感染者が増加してきたことから第3波が到来したとして市民生活に制限を強化すると発表したことが懸念材料となっていましたが、週初の下げは株安に追随したリスクオフの売りに留まり、その後コロナの感染者数が急増しているにもかかわらずランド円は底堅く推移しました。これは円安の影響も大きかったと思われますが意外な感じもします。

というのも現在の南アフリカでは感染者数が年初の過去最悪の水準に着実に近づいていて、週末から警戒レベルが1段階引き上げられ、27日から2週間は公の場での集まりが禁止され休校措置も取られることとなりました。ワクチン接種も最近ではあまり進んでいない様子で、警戒レベルの引き上げにより改めて同国経済の鈍化が気になるところです。それでも現在はまだ利上げ期待もあり、大きな下げとはなっていませんが、利上げ思惑が後退する時にはこれまで上げてきた分調整も大きくなる可能性があります。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

先週と同じく下抜けたサポートをレジスタンスに、次のサポート(太線)をトライする流れを考えます。今週はあまり大きな動きは考えないものの、戻り売りが出やすい地合いを考え、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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