ユーロ圏・米国の6月PMI景況指数速報値の予想
(日本時間2021年6月23日水曜日16時15分〜順次発表予定)
本日、ユーロ圏及び米国の6月PMI指数速報値が発表されます。前回5月はドイツの製造業を除き欧州圏は製造業・サービス業共に予想を上回り大幅に改善しました。6月予想も、ワクチン接種拡大やそれに伴う行動規制緩和で、特にサービス業の改善が一段と進んでいる模様です。一方、米国も5月製造業・サービス業共に予想を上回り、特にサービス業は70を越えました。但し、6月は5月よりも低下予想になっています。最近の米経済指標が巡航速度になっており、高値圏での安定になっているようです。
相場は先週のFOMC以降、ドル買いが進み、特に対ユーロでは1.18台半ばまでドルが買われており、短期的にはポジションが傾いている感じなので、欧米共に予想レンジより、外れる数値になると、相場に影響がでそうです。
ユーロ圏製造業PMI景況指数
ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年6月23日9時30分現在予想値
米国6月PMI指数予想 (東京時間22時45分発表)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。4月以降は欧州(青)が大きく伸び、米ISMを逆転しています。今回はやや下がりますが、それでも米国を上回りそうです。そして米国のISMは3月の高値から下がってきており、数年の上限より下に戻ってきました(灰色の横線)。一時より先行きの期待感が弱まっています。
過去の流れは概ねISMがPMIよりボラタイルになっていますが、ここ最近はユーロ(青)>米国(灰色)になってきているので、今後は緩やかに下がる可能性を含んでいます。製造業に関しては過熱感が薄れてきているようです。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数
日本(オレンジ)PMI製造業指数(こげ茶:50)青の矢印は6月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
下図はユーロドルの週足チャートです。2020年3月央を底にしたユーロ高のサポートはA(=1.1600)まで上がってきています。中期のユーロ高を維持するにはここを切らないことが重要になります。現在はB(=1.1770)とC(=1.2260)の3角保合いで収斂中です。先週大きくユーロ安になりましたが、今週は少し戻しており、3角保合いの中で過去に何度が分岐となったE(=1.1990)が目先の抵抗線になっています。今週はBとEで推移し、もしEを越えればC(=1.2160)が次の上値余地の目途になります。今週末にEを越えられるか、あるいは再度B方向のトライになるか注目しています。
(2021年6月23日10:25、1ユーロ=1.1932ドル)
オーダー/ポジション状況
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