ユーロドル上値の重い展開、パウエル議長議会証言待ち (6/22夕)

22日の東京市場でユーロドルはじり安推移。

ユーロドル上値の重い展開、パウエル議長議会証言待ち (6/22夕)

ユーロドル上値の重い展開、パウエル議長議会証言待ち

22日の東京市場でユーロドルはじり安推移。朝方1.1919レベルで取引が始まったユーロドルは上値が重くオープンとほぼ同水準の1.1920を高値にじり安推移となり、午後になって1.19を割り込みました。昨晩の米市場からの株価の回復にも反応せず、FOMC後一部で指摘されていた米中期債利回りとも本日は動きが異なり、他市場との相関性は低くなっています。夕刻欧州勢参入後はやや下値を広げ、東京時間19:00現在は1.1883レベルで取引されています。

昨晩海外市場では米株先物の反発につれ1.18台半ばから1.19台へ反発する流れとなりましたが、ラガルドECB総裁が欧州議会で「米国のほうがコロナ禍からの回復が進んでおり、米国と欧州圏は景気サイクル、インフレ、インフレ期待が異なる」と証言しており、ユーロの重しとなった可能性があります。

テクニカルにはユーロドルは引き続き一目均衡表の「雲」の下での横ばい推移が続いており、ユーロ安地合いの燻る中、年初来安値からの上昇の76.4%戻し1.1837がサポートとなっています。

市場は明日未明のパウエルFRB議長の下院議会証言待ち。FOMC後の記者会見で、自身も強くインフレ加速リスクに言及する一方で、昨日はインフレ終息見通しも述べるとともに、緩和的政策の継続に言及している同氏が、議会でどのような説明を行うのかが注目されます。

序盤の欧州主要株価指数はまちまち。今晩この後は23:00にユーロ圏6月消費者信頼感速報値、米5月中古住宅販売、リッチモンド連銀製造業指数の発表があります。パウエルFRB議長の議会証言は27:00からの予定です。

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