ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「大台8.00レベルをサポートに、テクニカルな観点からチャンネル上限と重なり2019年高値を上抜ける8.25レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が7.93レベル、高値が8.15レベルと、週初に前週高値を1銭上抜けたのみでその後は2019年高値8.22レベルを前にじり安の展開を辿りました。
先週のランドは、週初に思いのほか上値追いが出来なかったことに加え、南ア材料としては経済指標が予想よりも弱かったこと、また外部要因として英国で開催されたG7サミットで中国に対する姿勢をG7として強めていくことが事前に話として出ていたことも悪材料になったようです。
ただ、短期的に調整は入ったもののこれまでのランド高トレンド自体には変化は無く、上昇トレンド継続の中での短期的なポジション調整という見方でよいでしょう。
今週は南ア材料よりも米国FOMCの影響の方が大きいかもしれませんが、FOMCもテーパリングは時期尚早と想定内の結果になると考えられ、そうなると材料的には乏しい週となりそうで、テクニカルに現在の調整がどの程度まで続くのかと考えた方が見通しを立てやすいように思います。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
目先の高値はいったん見たチャートと言えますが、下値に関しては先週と先々週の安値がほぼ同水準で、ここを下回ると3週前の安値圏7.74レベルを視野に入れる流れとなってきます。またその前の週の高値7.80レベルもその後の上昇を考えるとポイントとなる水準で、個人的にはこの7.80を下値の目途と考えています。
今週はやや下押しが継続しやすい地合いを考え、この7.80レベルをサポートに先週金曜戻り高値8.05レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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