ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「昨年9月からのサポートラインとそれに平行に引いた上昇チャンネルの中での推移を続けやすいと考え、7.58レベルをサポートに、7.81レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.69レベル、高値が7.79レベルと、わずか10銭レンジの狭い値幅の中でまったく動意が無いままの一週間となりました。
先週のランドは、週初から底堅い動きとなり7.79レベルと2019年12月以来の高値をつけましたが、強い米国CPIをきっかけとしたドル買いの動きもあって、その後は横方向の動きともみあいのままで一週間を終わることとなりました。
しかしテクニカルには引き続き2019年12月高値の7.81をターゲットに底堅い地合いを続けやすく、距離もそれほど離れていないことを考えると、一度高値をトライした後に利食い売りが出てくるという展開が最も考えられるシナリオです。今週は南アの経済指標として19日にCPIが発表されますが予想では強い数字が出て将来の利上げ材料になりそうです。
また20日には政策金利の発表がありますが、今回は現状維持がコンセンサスとなっているものの、CPIの数字次第ではサプライズの利上げという可能性もあり得るため、利上げがあればいったんは買いが強まりますし、コンセンサス通り現状維持だとしても次回以降の利上げ思惑につながる可能性が高そうです。
テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
先週も書いた通りですが、紫の水平線が2019年12月高値の7.81、赤い水平線が2018年高値と2020年安値の61.8%戻しとなる7.85です。トライする時には両者ともに上抜けしそうですから、今週はイベントもありますしやや上方向に動く可能性を考え、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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