豪ドル/円、短・中期ともに豪ドル強気を維持。上値抵抗にも注意。
5/10に発表された豪3月の小売売上高は前月比+1.3%、前年比では+2.2%となり、国内消費の堅調さを窺わせるものでしたが、為替相場には影響がありませんでした。しかし、12日に発表された米4月CPIが12年振りの高い伸びを示し、長期金利も高止まり傾向にあることから、インフレ懸念が払しょく出来ず、リスクオフの動きも見られて豪ドルは対米ドル、対円でやや上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は昨年10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れを維持しています。5/10には一時85.80を付けており、短期トレンドは強い状態を維持していますが、85.20超えに実体を乗せきれておらず、終値ベースで85.20を上抜けるまでは上値余地も拡がり難い状態です。一方下値も、84.20-30に日足、週足の抵抗が控えており、これを守って反発に転ずる可能性を残しています。但し、日足が84円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、83.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は85.10-20,85.60-70,86.10-20に、下値抵抗は84.20-30、83.60-70,83.00-10にあります。21日移動平均線は84.38にあり、下値抵抗として働いていますが、84円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。120日、200日線は、81.69と79.37に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
一方週足は、2週連続陽線引けとなりましたが、終値は85.20に届いておらず、上値トライは今週に持ち越されました。今週は上値トライの動きが先行しましたが、上値抵抗を上抜けきれずに反落、84円台半ばまで押し戻されています。しかし、84円台前半の下値抵抗にも跳ね返されており、現状は下値を切り上げる流れを変えておらず、調整的な下げの範囲内に留まっています。85.20超えで越週した場合は、来週も上値余地を探る動きが継続します。今週の週足の下値抵抗は84.20-30にあり、現状はこれを守っていますが、84円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。さらに日足が83.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下落余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は85.10-20,86.10-20に、下値抵抗は84.20-30,83.50-60にあります。31週、62週移動平均線は80.43と76.53に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
5/13現在、31週、62週移動平均線は80.43と76.53に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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