オーストラリア第1四半期消費者物価指数の予想
(今回発表予想)4月27日9時現在
明朝、豪州の2021年1Q消費者物価指数が発表されます。前回4Qは前期比・前年比共に予想よりはやや上回る結果になりました。それでも年率は1%も越えられず、他先進国同様にインフレを懸念する状況にはありませんでした。
今回の1Qは年率ベースで前期比より上がる予想(1.4%)です。豪州中銀の2021年2月時点の経済見通しでは、2021年6月末期は3.0%(11月時2.25%)、12月末期1.5%(同1%)で上方修正されており、市場は今回の1.4%はある程度織り込んできていると思います。サプライズがあるとすれば予想レンジの上限を越え、2%絡みになると相場に材料視される可能性はあります。勿論、逆の場合(レンジ下限割れ)も同様となりそうです。
下図(1)を見ると、コロナ後は安定的になってきました。また、オレンジ色の移動平均線は昨年3Q(1.6%)の反発分が入っているので、今回が余程大きな数値にならない限り、来期以降は下がると思われます。
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
赤はゼロ
今回予想値は黒線より右側
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
中銀インフレ目標値(赤)は赤い線(2〜3%)
年率ベースでは、今回予想通りなら中銀のインフレ目標値下限に近付く動きになります。昨年11月の金利引き下げ(0.25%→0.10%)により、政策金利とCPIの乖離が広がっているので、時期がくれば中銀の金融政策にも議論がでてくると思います。それにはまず目標レンジ内に入ることが必要になります。
下図は豪ドル/米ドルの日足チャートです。4月央にラインA(=0.7565)を抜けてから豪ドルが堅調になっています。サポートはB(=0.7640)にあり、下支えしています。上値は横抵抗線のC(=0.7810〜15)で止められています。越えてくれば、3月18日高値の0.7850、2月25日(0.8008)のダブルトップを狙える動きになります。一方で、Cが維持されるとD(=0.7700)の横サポート、B、Aの順に下値があります。細かい数値はシカゴポジション279をご参照願います。
(4月27日10:30、1豪ドル=0.7788米ドル)
オーダー/ポジション状況
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