トルコリラ円ショートコメント(2021年4月26日)

先週のトルコリラ円は、安値が12.78レベル、高値が13.48レベルと週初から週末まで一貫して下げ続け、中銀総裁が解任された直後の3月安値を試す動きとなりました。

トルコリラ円ショートコメント(2021年4月26日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「13.40レベルを中心に上下をレンジの中で考え、13.10レベルをサポートに、13.70レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が12.78レベル、高値が13.48レベルと、週初から週末まで一貫して下げ続け、中銀総裁が解任された直後の3月安値(ピンクの水平線)を試す動きとなりました。

先週のトルコリラは前週の中銀会合で今後の引き締めが期待できなくなったことを背景に上値が重くなっていましたが、米国がトルコに対してアルメニア人のジェノサイド(大量虐殺)を認定する可能性が浮上したことが悪材料となりました。これは1915年に起きたオスマントルコによるアルメニア人の大量殺害という100年以上も前の出来事ですが、トルコもNATOの一員であることから、これまではレーガン大統領がジェノサイドを認定して以降は、米国の政権は触れて来なかった部分です。

しかし、バイデン政権はジェノサイド認定へと動き、実際に週末24日にジェノサイドを認定することとなりました。本日早朝のトルコリラ売りもこのことを受けたものではありますが、既に先週初めから話題になっていたこともあって大きな動きにはなっていません。

しかし、先週のリスクオフの動きにこうした政治的な問題も加わってきたことで、3月の安値12.65円をトライしに行く可能性は高いと考えざるを得ませんし、下抜けすると一段安となってくるでしょう。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

ピンクの水平線が3月安値の12.65ですが、先週の下降チャンネル(青)を上下に抜けたとしても基本はこの下降チャンネルのトレンドを継続すると考えると今日明日にも試す流れとなります。史上最安値の12円レベルまではまだ距離がありますが長期的には史上最安値も常に考えておく必要はあるでしょう。

今週は先週の流れを継続する流れを考え、12.40レベルをサポートに13.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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