米3月雇用統計の予想(21/4/2)

日本時間2021年4月2日21時30分に発表予定です。

米3月雇用統計の予想(21/4/2)

米3月雇用統計の予想

本日は米雇用統計の数値が発表されます。新大統領の追加経済対策の実施や、ワクチン接種が順調に進み、米対日欧の景況感格差拡大見通しにドルは全面高となっています。新大統領就任ハネムーン(100日間)期間も終盤にかかり、勢い増す米国経済にフォローの風が吹くのか注目されます。またエコノミストはコロナ後の失われた2,200万人(今回予想通りなら3月末で▼887万人)の雇用が今年一杯でパンデミック前まで回復する予想を見ている人もいます。それに沿ってNFPも大幅増の予想になっています。水曜日に先行発表されたADP社民間雇用者数は合計で予想を上回ったので、市場は一段の拡大を見始めているようです。尚、今日はGood Fridayで欧州市場はほとんど休場、NYも株・債券市場は休場です。

今回の予想

今回の予想

(4月2日8時半現在)

NFPとADP社

NFPとADP社

前回2月数値は失業率が改善し、NFPも予想を大幅に上回る数値となりました。12月と1月の修正も+4.4万人でしたので、実質は40万人を越えました。ほとんどの部門で増加し、特にレジャーや接客関連が増えています。その他、ヘルスケア、社会扶助関連業、小売、製造業などです。一方小幅に減少した部門は、公務員、教育関連、建設、鉱業関連です。
さて、今後はこれまで積極的に職探しをしなかった労働者が、追加経済対策での個人給付金を貰ったことやワクチン接種の増加(1日200万人の接種と言われています)で、職探しを始めるとエコノミスト予想を報じています。

今回のNFPは66万人増の予想になっています。水曜日発表のADP社は予想+55万人に対して+51.7万人でしたが、2月は5.9万人の上方修正となり、加えると予想より2.6万人程度増えています。上表の過去13ヶ月の合計を見ても、今回の予想は概ね妥当と思われます。コロナ前の水準まであと887万人になりますが、年内に回復するのか注目されます。一部エコノミストは年内にも回復と予想していますので、残り9ヶ月で毎月98万人増となります。果たして予想通りいくのか注目されます。尚、今回の予想レンジを加味した数値は▼918.2〜▼853.2万人ですので、13ヶ月分の公務員の差を入れても、レンジ下限の35万人はADPとの比較からあり得ますが、レンジ上限の100万人はサプライズになりそうです。

下図はドル円日足チャートです。年初からドル高一本調子となっています。年初は暫く、トレンドラインA(=106円90銭)とB(=108円60銭)で上昇を続けていましたが、Bを上抜いてからはC(=109円50銭)に沿って上げを加速し、更にドル高ウェッジのCとD(=110円10銭)を抜けてからは急伸しました。現在は急激なラインE(=110円30銭)に沿って上昇しています。しかしながらドル上げが急上昇でしたので、水曜日は若干上ヒゲ長い陽線、昨日は陰線引けになり、目先の上値が重い状態になっています。従いまして、EとDを切ってくるとC付近までのドル高調整に入ってもおかしくありません。上値は昨日の寄り値110円76銭を越えて終わらないと111円方向トライは難しくなっています。日足の上値抵抗線は111円00銭〜10銭、111円40銭、111円60銭〜70銭にあります。

NFPとADP社 2枚目の画像

(2021年4月2日10:00、1ドル=110円65銭)

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