シカゴポジション(CME)270
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年2月16日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
前週のシカゴは円独歩安の展開で、シカゴ締日を挟んでドル円のドル高値を付けましたが、シカゴは僅かとはいえ、円買いを行い、ドルショートを膨らませています。まだまだドル先安の相場観を維持しています。
シカゴのNZドルは豪ドルと違い、NZドルロングを積み上げてきました。まだ1万5000枚を越える枚数ではないので、1方向に積み上げるパターンではないですが、これまで同様に回転を効かせながらNZドルロングをキープしていくと思われます。先週の内訳はロング1,100枚増、ショート1,100枚減で、差し引き2,200枚のロング増となっています。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドライン(0.6980〜0.7430)内にある緑のサポート(0.7340付近)は一度下抜け、横這いになっていましたが、現在のスポットはこの緑ラインに近づく流れになっています。従い、明日の締日にこの抵抗線を前にロングを手仕舞ってくることも予想されます。
さて、実際の相場は、11月下旬のNZドル高サポートラインが0.7170にあります。そして今のスポットは前回高値(0.7320手前)とダブルトップの位置にいます。今日はこれまでのところ上ヒゲが長く(今日の高値0.7338)、また2回目のトライなので、0.73未満で終わると目先はNZドルの上値が重くなります。ダブルトップの場合には0.7280、0.7250、0.7210の順にサポートあり、最後が0.7170になります。逆に0.7350以上の終値になった場合は一段高狙いに入りそうです。0.7390、0.7430〜40に抵抗線が控え、後者はかなり強くなっています。
尚。24日水曜日早朝にNZ中銀の金融政策の発表が控えているので、これ以上のロングを積み上げるには難しいと思われます。
(1NZドル=0.7310ドル、2月22日13:00)
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