オーストラリアの10月貿易収支の予想

日本時間2020年12月3日朝9時30分に発表予定です。

オーストラリアの10月貿易収支の予想

オーストラリアの10月貿易収支の予想

明朝、豪州の10月貿易収支が発表されます。
前回9月は予想を大幅に上回る結果になりました。8月が予想の半減となる26.18億豪ドル(予想50.5億豪ドル)でしたので、2ヶ月合計で予想と結果が同じ様な水準になります。最近は上下に振れていますので、今回も結果が出るまでは予断を許さない感じです。エコノミストのレンジも21〜73億豪ドルまであります。
これには豪中の貿易対立が大きく影響している可能性もあります。先月末にも中国は新たに豪州産ワインにダンピング措置を講じており、両国間にはまだ改善の兆しは見えていません。

オーストラリアの10月貿易収支の予想

(今回発表予想12月2日10時現在)

過去の推移と3ヶ月移動平均

過去の推移と3ヶ月移動平均

(2020年9月現在:○印は各年10月、黒線右側は今回10月予想値、緑はゼロ、青は2016年12月の黒字額基準)

上図を見ると、過去の10月はあまり芳しくありません。9月と11月の踊り場にいる感じで、10月は前後の月よりは下がっているケースが多くなっています。
また、輸出入の項目別では、輸出は10月が前月比+4%(レンジ0〜+5%:9月は+4.0%)、輸入は10月+4.0%(レンジ0〜+7%:9月は▼6%)ですので、内外需が伸びての黒字幅拡大予想になっています。因みに9月は輸入の大幅マイナスで黒字額が増えたことになっています。

下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。今週初の豪州中銀金融政策時に添付した月足チャートの0.7010〜0.7415(下図のAに相当)のレンジ横這いの状況は全く変わっていません。その中で、短期的にはラインB(=0.7305)で豪ドルが切り上がっています。このAとBで収斂中です。この間のC(=0.7340)にサポートがあります。もしCとBを切ってきたら、横サポートのD(=0.7240)方向トライになりそうです。上値はAを越えたら、30日月曜日に添付した月足チャートで方向性をご確認お願いします。

過去の推移と3ヶ月移動平均 2枚目の画像

(12月2日11:10、1豪ドル=0.7372米ドル)

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