3. ニュージーランドドル週報(2020年11月第4週)

ニュージーランドドル週報(2020年11月第4週)

NZドルはリスク選好ムードが強い中、対米ドル、対円で上値余地を探る動きが継続中です。

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ニュージーランドドル週報(2020年11月第4週)

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”に変化。

今週はNZ独自の注目材料がありませんでしたが、米政権交代がスムーズに移行される可能性が高くなってきたことや、株式市場が史上最高値を更新する動きとなっており、リスク要因が後退して為替市場もリスク選好の動きがやや強い状態にあります。一方で米国でのコロナ感染者数の増加や、新規失業保険申請者数の増加は懸念材料です。NZドルはリスク選好ムードが強い中、対米ドル、対円で上値余地を探る動きが継続中です。

チャートを見ると日足は10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。70円超えからの相場急伸時に70円台の足元の弱さを残したままですが、短期トレンドが非常に強い状態を維持していることから、ここまで反落するのは、目先の高値を確認してからとなる可能性が高いと見られます。日足の上値抵抗は73.10-20、73.70-80、74.30-40に、下値抵抗は72.40-50、72.10-20、71.70-80にあります。短期トレンドは71円割れで終えない限り、変化しません。21日、120日、200日移動平均線は、71.38、70.25と68.52に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。

一方直近の週足は、値幅の小さい陽線引けとなり、単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、前週の上ヒゲ陽線を補強した形となり、さらには2017年7月に付けた83.91を基点として上値を切り下げて来た流れからも実体ベースで上抜けた形となりました。この反動で今週は週初から上値トライの動きが先行しており、27日現在も高値圏で推移しています。このまま72.50超えを維持して越週した場合は、中期トレンドが“強気”の流れに入ったことが確認されて来週以降一段の上昇の可能性が高くなります。週足の上値抵抗は74.20-30、75.80-90に、下値抵抗は72.40-50、71.80-90、71.00-10にあります。可能性がまだ低い状態ですが71円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は69.45と69.22で“ゴールデンクロス”する構えを見せており、中期トレンドが上昇トレンドに入った可能性が高くなっています。

NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”に変化。

11/26現在、31週移動平均線は69.45に62週線は69.22にあり、中期トレンドは“NZ強気”に入った可能性が高い。

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