豪州株式・NZ株式及び為替の動き41
豪州ドル対NZドル相場
前回のレポート(9月8日付:1豪ドル=1.0888NZドル)以降は、その2日後の9月10日に豪ドル対NZドル相場は1.0936NZドルの豪ドル高値を付けてから、上下を繰り返しながらもほぼNZドル高で推移しています。そして11月13日に1.0542NZドルまで約400ピップス売られています。
ここで、過去5回分(9月の高値時2回と直近3週間)のシカゴネットポジションの枚数を見ると、対米ドルでは以下になっています。
9月10日高値時は豪ドルのロングが一気に増えていましたが、その後は一貫して減らし、豪ドルショートに切り替えてきています。一方のNZドルはコンスタントにロングを積み増しており、ここ2ヶ月間のNZドル高豪ドル安が頷けます。
さて、前回9月のレポートで、
としましたが、現在はレンジ内の最後のサポートまできています。
さて、今回も豪州株対NZ株、及び、豪ドル対NZドルの合成したチャートをみてみます。(1)は2011年から、(2)はそれを2015年から拡大したものです。2013年以降は大きな緩い3角保合いを形成しており、依然として上下共に抜けていません。まだ暫くこの傾向が続くとみています。従い(2)の拡大チャートを見ますと、そのレンジは現在1.0310〜1.0960で推移しています。大枠はこのレンジを維持するものと見ています。
レンジ下限までは、この手前の1.0420にサポートがあり、ここをブレークしたら1.0310方向をトライすると思われます。現在の相場はまだNZドル高傾向を維持していますので、どこまでサポートをトライできるかになっています。最初が1.0520、そして1.0480〜90、1.0420の順にあります。上値は1.0620〜30に比較的強い抵抗線があり、越えてくれれば豪ドル安トレンド内で戻り高を試す流れに入れそうです。1.0660〜70、1.0710〜20、1.0750の順に抵抗線があります。そして最後を越えれば上記の大枠レンジの上値をトライする流れに入れそうです。
豪州株対NZ株もまだNZ株>豪州株のトレンドが続いているので、資金の流れはNZドル優勢になっています。また金利差面では豪州中銀の利下げにより、前回以降はNZ金利>豪州金利になっています。最近まではこの金利差も1要因として、豪ドル売りになっていたかと思いますが、今後も金利差を1番の相場材料視するにはそれほどの違いはありません。
尚、コロナ禍の現状では、各国の景況感は直ぐに変化しますので、感染数の増減トレンドには注意が必要になりそうです。
(11月19日10:10現在、1豪ドル=1.0559NZドル)(前回は9月8日掲載)
(1)為替(青)と相対株価指数比(オレンジ):(2)下段は2015年2月からの拡大図
注:(1)と(2)チャートは直近までに数値を加えたものになっています。相場は全て月末終値で記載していますので、実際の相場での高値・安値のヒゲ部分はありません)
オーダー/ポジション状況
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