米FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)
昨日(21日)、FRBからベージュブックが公表されました。以下はその内容になっています。地区連銀は12地区で構成されており、報告内容期間は2020年10月9日以前までとなっています。内容的には前回とあまり大差ありませんが、幾分米経済の回復が高まっている内容となっています。
(全般的な経済活動)
経済活動は引き続きほとんど全ての地区で拡大した。成長のペースはほとんどの地区で本当に緩やかなものであった。製造業活動は全般的に緩やかなペースで増加した。居住用住宅市場は新築・中古共に堅調な需要が続いた。低い在庫率に強いられていた。それによる銀行との交渉も主にローンを主体とした抵当権交渉の需要が増加した。逆に、商業用不動産の状況は多くの地区で悪化を続けた。但し、建設やリース活動が堅調を維持しているので、倉庫や産業用スペースを除いてである。
消費支出の伸びは依然としてポジティブである。しかし、幾つかの地区では小売りが横這い、観光業活動が少し上向きとの報告があった。自動車需要は堅調を続けている。しかし、低在庫がある程度販売を抑えている。農業に関する報告は、ある地区での干ばつ状況もあり混在している。仲介業の先行きは一般的に楽観的かポジティブであると各地域はその特徴を指摘している。しかし、かなりの程度で不確実性が増している。多くの地区のレストランは天候が寒くなると売り上げが落ちるのではと述べている。彼らはほとんどがテラスでの食事に依存しているからである。多くの地区で銀行は、色々な理由の引き合いを出しながら、滞納率が今後上がっていくのではと心配している。しかしながら、その滞納率はまだ安定的である。
(雇用と賃金)
雇用は、伸びが依然として低いままだが、ほとんど全ての地区で増加した。企業は新規の休暇やレイオフの報告を続けているが、雇用の伸びは製造工場で一貫していると報告されている。ほとんどの地区で、労働者の健康や子供のケアに注意しながら、堅調な労働市場を報告している。その結果、多くの会社は柔軟なスケジュールを提案している。しかしながら、2・3の地区で、幾つかの会社は労働者の雇用がより簡単になったと指摘している。賃金はほとんどの地区でやや増加した。とりわけ低賃金か高需要な仕事に対する労働者を見つけることが困難であることと関連している。幾つかの会社は通常水準の賃金レベルまで回帰したと報告している。しかし、多くは安定的な賃金であると報告している。
(価格)
物価は前回の報告以降、地区を越えて緩やかに上昇した。仕入れコストは全般的に消費者物価よりも早く上がった。しかしながら、幾つかの部門…建設、製造業、小売、卸売…は高いコストを消費者に転嫁した。全般的に、消費者物価は緩やかに上昇した。但し、著しく上昇した食品・自動車・電気製品を除いてである。小売ガソリン価格は下がった。仕入れコストは様々なところで上がった。ほとんどが材料費…鋼材や木材…コストの上昇によるものである。多数の地区で、Covid‐19による企業への追加コストが続いていると報告している。これには自己防衛機器、公衆衛生機器、検査機器、リモート業務に必要なテクノロジー機器である。列状作物の物価変動は混在している。一方で、動物性たんぱく質製品の価格は下がったと報告している。
(各地区のハイライトは略)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)
下図はドル/円の週足チャートです。ラインA(=111円25銭)は2018年高値から、そしてB(=108円70銭)は今年高値からの各抵抗線になっています。更にC(=106円25銭)からの抵抗線に守られてドル安トレンドとなっています。ここから平行に下したD(=103円15銭)、更にE(=101円90銭)があります。この手前で2回止まっている104円00銭(F)をこなせばDとEトライになりそうです。戻りは105円10銭が目先のポイントです。
(2020年10月22日11:11、1ドル=104円69銭)
オーダー/ポジション状況
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