NZ/円、上値の重い展開。68.50割れで終えた場合は“弱気”に変化。
今週はNZ独自の注目材料がなく、米追加経済対策を巡る攻防や、欧米でのCovid19の感染者数の再拡大に伴う景況感悪化懸念に一喜一憂する中、NZドルは対ドル、対円で週初からじり安の展開となっています。
チャートを見ると、日足は10/9に付けた70.51を直近高値として上値を切り下げています。また、9/24に付けた68.64を直近安値とする短期的なサポートラインを直近の陰線(10/15)が下抜けた位置で終えており、日足の形状が悪化しています。また、9/2に付けた71.98を基点として上値を切り下げており、このレジスタンスラインの上値抵抗が70.20-30にあることから、70.50超えで引けない限り、下値リスクがより高い状態です。現状は69.00-10、68.60-70に強い下値抵抗があり、これらを支えとして反発に転ずる可能性を残していますが、68.50割れで終えた場合は、強い抵抗を下抜けたことにより、NZの下落幅拡大に繋がり易くなります。
日足の上値抵抗は70.20-30、70.90-00に、下値抵抗は前述の69.00-10、68.60-70と68.00-10にあります。短期トレンドは71円台を回復して引けない限り、下値リスクがより高い状態です。21日移動平均線は69.81にあり、これを下抜け始めており、下値リスクが点灯中です。しかし、120日線は69.19に、200日線は68.60に位置しており、これらを下抜けておらず、急落にも繋がっていません。
一方週足を見ると、先週足は小幅続伸となり、上値余地を探る動きに繋げて越週しましたが、今週は、週初から反落しており、戻りの鈍い展開となっています。また、3月に付けた59.51を基点として下値を切り上げて来た流れから4手前の陰線が下抜けて越週しており、週足の形状も悪化しています。現状は2018年12月に付けた78.86を基点とするトレンドラインが69.50-60に位置しており、実体ベースでは下抜けきれていませんが、69円割れで越週した場合は下値リスクが点灯、68.50割れで終えた場合は一段の下落に繋がり易くなります。週足の上値抵抗は70.40-50、71.00-10に、下値抵抗は69.00-10、68.50-60にあります。31、62週移動平均線は68.21と68.93に位置しており、下値を支えていますが、68円割れで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。
10/15現在31週移動平均線は68.21に62週線は68.93にあり、中期トレンドは“NZやや強気”を維持している。
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