シカゴポジション(CME)251
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年10月6日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは上記4通貨に関して、引き続き米ドルショートをキープしてきました。特にオセアニア通貨は米ドルショートを増やしています。今週以降も先週同様にユーロの動向を見て行きたいと思います。ユーロは先週も1万5000枚程度ロングを落としてきましたが、次週以降20万枚方向に戻せば、4通貨に対して米ドル全面安の流れ、逆に15万枚、更に10万枚方向になると、ドルに対する他3通貨の米ドル売りにも限界が出てきそうです。
豪ドルはロングを増やし、2週間振りにネットロングで1万枚を越えてきました。内訳はロング7,700枚増、ショート5,600枚増で、ネットは僅か2,100枚増ですが、総枚数で13,300枚も増やしているので、相場を動かして行くには好数値です。まだ総枚数は11万枚強で、2017年以降の最大(今年3月の18万枚)までにはかなりの積み上げが期待できます。片方のポジションを損切りして相場を1方向に動かすので、15万枚以上になったら相場を注意してみていきます。チャートを見ると、先週と変わらず、高値圏を結んだ抵抗線と12月末高値の横サポート0.7016内で推移し、更にここ6週間の赤い抵抗線(0.7240付近)も先週は抜けていません。明日の締日は0.7016〜0.7240レンジを抜けるか否かを確認します。先週締日の終値が1週間の底値になっており、その後は豪ドル高となり、現スポットは0.7240に近いので、締日にどうなるかを見ておきます。上抜けして豪ドルロングを増やしていれば、豪ドル高トレンドが出来始める端緒になりそうです。
さて実際の相場は、先週豪ドルの回復基調にあり、0.7260の抵抗線を抜けるか否かを試す流れとしましたが、先週金曜日に0.7243まで上昇していますが、まだ抵抗線の手前にいます。先週の抵抗線は今日0.7240にあるので、まずここが最初の試金石で、仮に越えてくれれば、従来の豪ドル高トレンドラインが0.7270〜0.7640に控えているので、0.7270が次の抵抗線になります。日足でここを越えて終われば、豪ドル高トレンドに回帰します。1週間で約20ピップス上がりますので金曜日には0.7290付近になります。そしてここを越えない限りはまだ豪ドルは弱い状態のままです。越えられない場合は、0.7180、0.7140、0.7100の順にサポートがあります。
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
(1豪ドル=0.7228米ドル、10月12日14:00)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
南アランド週報:『リセッション懸念台頭で約3ヵ月半ぶり安値圏へと大幅下落』(12/9朝)
南アランドの対円相場は、11/16に記録した年初来高値8.33円をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、一時7.55円(8/15以来、約3カ月半ぶり安値圏)まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
トルコリラ週報『インフレ加速で実質金利のマイナス幅拡大。対円・対ドル共に史上最安値を更新』(12/9朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は、8/24に記録した戻り高値5.80円をトップに反落に転じると、週後半にかけて、史上最安値4.89円まで急落しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
来週の為替相場見通し:『ドル円はチャレンジング・ショックで大暴落。来週は米FOMCに注目』(12/9朝)
ドル円は11/13に記録した年初来高値151.91をトップに反落に転じると、週後半にかけて、一時141.60(8/7以来、約4カ月ぶり安値圏)まで急落しました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.10.14
オーストラリア 9月失業率(10月15日、日本時間9時30分発表予定)
明日9時30分に豪州失業率関連指標が発表されます。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2020.10.09
オーストラリアドル週報(2020年10月第2週)
トランプ大統領のコロナ感染からの早期回復や、追加経済対策の一部実施への期待感にリスクオンの動きが強まる中、豪ドルは対米ドル、対円で底堅く推移しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。