シカゴポジション(CME)248
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年9月15日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴはNZロングを更に手仕舞いしてきました。ロングを1,700枚減らして、ネットロング3,200枚としています。中々方向感が出ない状態が続いており、まだ暫く時間がかかると思われます。内訳はロング2,100枚減、ショート400枚減ですので、総枚数でも2,500枚減らし、一段とリスク回避行動を取っています。チャートを見ると、結局黒のアセンディングトライアングルは上抜けできず、まだこの3角保合いのレンジ内で彷徨っています。またこのレンジは0.6600〜0.6760にあり、昨日22日シカゴ締日の終値が0.6630でしたので、昨日も下限を割れずに守っています。仮に今週下限を切っても29日の締日にこの水準より上に戻せば、0.66未満は下ヒゲになっただけです。そしてこの収斂は最大でも後1ヶ月強で上下のどちらかに抜けると思われます。
実際の相場は、短期的には0.6550〜0.6840のNZドル高トレンドライン内にいます。先週よりも10ピップス上昇しています。このトレンド内の0.6600にサポート、0.6790に抵抗線があります。もし下限を切れた場合は3月23日寄値からのサポートが0.6500にあり、ここが強いサポートになっています。今日のNZ中銀の金融政策は予想通りの据え置きになり、NZショートカバーで公表後に40ピップス程度買われましたが直ぐに売らており、目先はまだNZドルが弱い状態です。0.6600、0.6550の2つのサポートを維持できるか否かを注目したいと思います。
(1NZドル=0.6612米ドル、9月23日13:45)
※今日のNZ中銀金融政策予想内で、相場はシカゴポジション249内と書きましたが、正しくは248の間違いでした。お詫びして訂正いたします。
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