ニュージーランド 5月貿易収支予想
明朝の木曜日(25日)にNZの5月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想6月24日11時00分現在)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。
前回4月はほぼ予想通りとなり、2014年以降で初めて10億NZドルを越える黒字になりました。5月も若干とはいえ黒字幅が拡大し、二か月連続で10億NZドル越えになります。
四半期GDPベースの月平均比較では2019年2Qは月平均+2.89億NZドル、4Qは同▼4.81億NZドル、2020年1Qは同+2.87億NZドルとなっていますので、2020年2Qは予想通りならば今回含めて同+12.79億NZドルですので、前年比443%増、前期比446%増となり、GDPに対しては大幅なプラス要因となります。
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
(○印は各年5月、縦の黒い線より右側は今回予想値、赤い線は収支ゼロ)
5月貿易収支の内訳予想は輸出54.0億NZドル(レンジ53.0〜54.3億NZドル、4月は52.6億NZドル)、輸入41.0億NZドル(レンジ40.0〜41.5億NZドル、4月は39.9億NZドル)となっています。輸入の大幅減で黒字増加見込みとなっています。
下図は輸出入の各月推移です。オレンジ横線は輸入、青横線は輸出で、今回予想を上限にして引いています。輸入が過去と比べてかなり落ち込んでおり、結果黒字が拡大していることになります。内需が弱ったことを示しており、内容的には芳しくありません。また、〇印は各年5月ですが、過去2年と比してほぼ横ばい、2017年よりは良くなっています。5月は世界的なコロナウィルス拡大月でしたので、これを勘案するとNZの貿易収支は健闘していると思われます。
NZドル米ドル相場は中銀の金融政策発表後に持ち高調整のNZドル売りが入り、約50〜60ピップス売られています(発表後15分経過時点)。状況は昨日のNZ中銀金融政策予想内とまだ変わっていません。
(6月24日11:15、1NZドル=0.6092米ドル)
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