トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、トルコリラ円は「テクニカルな観点から15.45レベルをサポートに、15.90レベルをレジスタンスとする一週間」を見ていました。実際のレンジは安値が15.54レベル、高値15.77レベルと、上値は重たかったものの思った以上に静かな値動きの一週間となりました。
先週のトルコリラは、経済活動再開で一時期増加に転じていた新規感染者数も再び減少傾向になったことは好材料、いっぽうでリビアにおける内乱で暫定政権を支援するトルコと反政府リビア国民軍を支援するエジプト・ロシアとの対立は悪材料となりました。
リビアの内乱はトルコが暫定政権を支援して以降、それまでとは攻守が逆転し暫定政権側が優位になっていましたが、その状況を見てエジプトは停戦提案から正規軍投入へとスタンスを変えてきました。隣国リビアが実質的にトルコの支配下に入ることは認められないという動きですが、今後リビア国内の内乱がどうなるのか、引き続き要注目となります。
そして今週最大の注目材料ですが、25日のトルコ中銀による金融政策決定会合があり、これまでも大きく金利を下げてきていますが、今回も0.25%の利下げが予想されていて、予想通りであれば政策金利は8.0%となります。これは金利差縮小要因でトルコリラ売り圧力となるでしょう。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
5月につけた史上最安値14.62と6月高値16.25との半値押しが15.44で現在は同水準をターゲットに引き続き下押ししやすい地合いです。また先週は値幅が少なかったこともあって、上値は先週高値に近い15.80レベルを考えています。もし政策金利が予想以上に下げられた場合にはトルコリラも一時的に大きく下げると思いますが、ここでは予想通りになる前提で、15.40レベルをサポートに15.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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