オーストラリアの2020年第1四半期GDP結果(20/6/3)

本日発表された2020年第1四半期GDPは、ほぼ予想通りの結果となりました。GDPは相場の材料とはならず、ここ数日の豪ドル上げに対する調整売り材料になっている様です。

オーストラリアの2020年第1四半期GDP結果(20/6/3)

オーストラリアの2020年第1四半期GDP

本日(3日)発表された2020年第1四半期GDPは、ほぼ予想通りの結果となりました。GDPは相場の材料とはならず、ここ数日の豪ドル上げに対する調整売り材料になっている様です。

前期比伸び率…▼0.3%(予想▼0.4%) 4Qは当初の+0.5%から修正なし
前年比伸び率…+1.4%(予想+1.4%) 4Qは当初の+2.2%から修正なし

豪州統計局のコメントでは2009年9月末期以来の最も低い成長だったとしています。要因はコロナウィルスの感染始めにより世界金融危機の真っ只中にいるとしています。

以下は豪州統計局作成の資料です。

(1)項目別1Q・GDPへの貢献度(前期比ベース)

(1)項目別1Q・GDPへの貢献度(前期比ベース)

上から、政府支出、家計消費、民間投資、公共投資、在庫の変化、輸出、輸入、GDPの順になっています。貢献しているのは、財政と輸入で、少なくとも第1四半期までは内需が強かったことになります。

(2)家計最終消費支出(Household final consumption expenditure)

(2)家計最終消費支出(Household final consumption expenditure)

棒グラフ(緑):四半期推移で▼1.1%、折れ線グラフ(黒):年間推移で▼0.2%
2009年3月末期以降で最も低い数値となり、消費が落ち込んでいます。

(2)家計最終消費支出(Household final consumption expenditure) 2枚目の画像

豪ドル/米ドルの相場は、昨日のコメント時までギリギリ抵抗線の手前で留まっていましたが、2日の終値で完全に上抜けました。週足ですので、今週金曜日のNY終値で0.6840米ドル以上を維持できるか否かになります。

下図は6月2日までの日足チャートです。現在はラインA(=0.6590)〜B(=0.6950)乃至C(=0.7020)の短期豪ドル高トレンドを形成し、現在のスポットはその上限に絡むところまできました。今日の高値は0.6983までありましたので、BとCの間をトライして現在調整しています。Cの水準は丁度昨年12月末高値の0.7032(チャート左端)とほぼ顔を合わせています。もしCを越えることになれば、0.7080、0.7200に次の抵抗線が控えています。
逆に3月中旬からの豪ドル高もそろそろ天井圏にきている可能性もあります。今日の寄値が0.6896付近ですので、もしこれ以下で終わると、調整入りとなりそうです。目先は昨日の寄値0.6797付近のサポート、次いでDの0.6635かAの0.6590になります。万一Aを割るようだと短期の豪ドル上げは終了し、E(=0.6390)付近までの下押しになります。
週足の抵抗線を上抜けたことで、昨日のシカゴ締日のポジション残高がどの様になったのか興味深くなります。

(2)家計最終消費支出(Household final consumption expenditure) 3枚目の画像

(6月3日13:30、1豪ドル=0.6939米ドル)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る