ユーロ圏5月消費者物価指数の予想
明日の29日にユーロ圏の5月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。
コロナウィルスの影響が計り知れない中、もし結果が水面下になると市場は6月4日予定のECB政策金利で何らかの対応を求める動きがでる可能性が高まります。
2020年5月28日9時現在予想
下図はユーロ圏のHICP全体とコアです。ECBインフレ目標値である2%からは大きく下がり、インフレ全体ではほとんどゼロ付近の予想です。また、予想レンジでは、コアはマイナス予想ありませんが、全体では▼0.4%まであるので、注目されます。
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2.0%)
(注:HICPはECBのインフレ目標値としている数値で、Harmonized Indices of Consumer Pricesの略で、ユーロ加盟国ごとに作成されたものを、ユーロ圏全体として集計されたものです)
下図はユーロドルの週足です。2018年5月高値を頂点にしてラインA(現在=1.1080)の抵抗線を引き、それを平行に落としてラインB(=1.0530)があります。コロナウィルスが突発発生した3月の第1週にラインAを上抜き、2018年2月高値を起点としたラインD(=1.1280)を上ヒゲだけ抜けました。その後の乱高下で再度Bまで下落し、既に10週間横流れになっています。この間ラインC(=1.0810)で切り上がりを続けており、実質はAとCの3角保合いの収斂を続けています。上限越えればD方向、下限きればB方向の流れになりそうです。まだAとCで270ピップスのレンジ幅がありますので、明日のHICPが予想通りならレンジ内に収まりそうですが、もしレンジ下限や上限に近い数値になると、AとCをトライする可能性が高まりそうです。
EUの経済再建基金創設のパッケージが報道されユーロ堅調地合いになっている現在、HICPの数値がマイナスになるか、予想通りになるか相場に影響与える可能性あります。
ユーロドル週足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
東京市場のドルは151円台でのこう着、今晩のPCEデフレータで動く可能性も(24/3/29)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、グッドフライデーの祝日で、多くの海外市場が休場となっていることから方向感の乏しい地合いとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.03.29
ドル円 週間通して1円未満の変動、今年最小更新となるか(3/29夕)
東京市場は151円全台前半での揉み合い。本邦当局者からの円安けん制発言など、材料は決して少なくなかったが市場動意は限られた。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.03.29
NZドルWeekly 調整局面は継続、90円割れの攻防を迎える(24/3/29)
NZドルは、政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなか、目先のサポートラインだった100日移動平均線や、一目均衡表の雲をそれぞれ下回る弱い地合いとなった。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:編集人K
2020.05.27
ユーロドル 1.09台前半に反落後欧州時間に一転急伸、約2か月ぶり高値へ(5/27夕)
27日の東京市場でユーロドルは軟調推移。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。