パウエルFRB議長上院議会証言要旨(2020年5月19日開催)

昨日、パウエルFRBが上院で議会証言を行いました。

パウエルFRB議長上院議会証言要旨(2020年5月19日開催)

パウエルFRB議長上院議会証言要旨(2020年5月19日開催)

昨日、パウエルFRBが上院で議会証言を行いました。下記はその要旨の一部分です。新味ある内容はありませんが、コロナウィルスの激震は予想以上だったと述べています。

「証言要旨」
(コロナウィルスの突発発生とその日常生活への波及などについては略)
今四半期の入手したデータによれば、生産高に関しては急落を示し、失業に関しては同じくらい急上昇している。これらの結果やその他をみれば、この下落の大きさと速さは最近の前例にはなく、第2次世界大戦以降のどんなリセッションよりも著しく悪い。2ヶ月前の大流行以降、2000万人以上の人が職を失い、約10年間雇用拡大した幅を巻き戻した。この経済活動の急落は言葉にするには難しいほどの苦痛を引き起こした。経済混乱に加えて、ウィルスは幾つかの金融市場で凄まじい苦痛を生み、経済の信用力の流れを損なった。

我々が採った行動を議論するに際し、金融政策から始めましょう。3月に政策金利をゼロに近づくまで下げた。そしてこの現行水準を、最大雇用と物価安定目標を達成する軌道にのると確信するまで、維持するつもりである。

金融政策に加えて、4つの分野で力強い処方箋を採った。@市場機能の回復を狙うオペの実施、A短期借入市場でも流動性改善、B財務省との協調で家計、企業、州や地方政府のクレジットの流れに容易に入れるプログラム、C銀行に対しこの困難な時期に過去10年以上に亘り培った資本や流動性を使える手段である。

(上記の各内容に関しては略)

FRBは重要な使命を任され、過去数ヶ月に亘り非常に早く、前例のない施策を採った。そうすることで、我々はアメリカ人に対して、可能な限り透明性を持って責任に応じている。我々は透明性を深く約束し、非常事態権限を使う場合には、その透明性の必要性が高まっていくと認識している。議会が納税資金をFEDが管理している借り入れプログラムを支えることに充当した場合には、この透明性がとりわけ必要である。
(質疑応答は略)
(以上)
 (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP)

昨日の議会証言前に108円09銭付近の高値を付け、議会証言開始後は107円90銭辺りとなり、その後は内容に新味なしで107円60銭台までドルは緩みました。
下図は先週金曜日の鉱工業生産指数時に添付したチャートの続きです。その時点で106円〜108円で23営業日経過した形ですが、昨日までもレンジ内にあり、26営業日になりました。ラインA(=108円20銭)、新たに加えたラインB(=106円95銭)の3角保合いに入り、いよいよ1円強までレンジが狭まっています。もしラインAを越えて行けば、C(=109円45銭)、D(=111円05銭)方向を狙える形です。もしBを割った場合にはラインE(=106円30銭)があります。更にこれを割り込めば、ラインF(=104円60銭)乃至ラインG(=104円10銭)のドル安トレンドラインに回帰します。
AとBの収斂は1日当たり8〜9銭程度縮小しますので、もし小動きが続行ならば、まだ10営業日も107円台中心の相場になります。

パウエルFRB議長上院議会証言要旨(2020年5月19日開催)

(2020年5月20日 14:30、1ドル=107円79銭)

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