オーストラリアドル週報(2020年5月第3週)

豪ドル/円、70円台の抵抗を抜けきれない状態。68円割れの越週で短期トレンドに変化。中期は“弱気”変わらず。

オーストラリアドル週報(2020年5月第3週)

70円台抵抗抜けきれず。68円割れ越週で短期トレンドに変化。中期は弱気変わらず。

〇豪州の4月失業率は予想を下回るも、就業者数は予想比少ない結果
〇これを受けて豪ドル円は一時69円を割り込むが、豪州はいち早く感染封じ込めに成功しており早期経済回復期待で早々に69円台を回復
〇為替市場は米早期経済活動再開期待と米中関係悪化に一喜一憂
〇豪ドル円は3/19安値59.91から下値を切り上げるも70円台に乗せきれず
〇豪ドル円は短期は強気維持だが、中期トレンドは弱いまま

14日に発表されたオーストラリアの4月の失業率は6.2%、就業者数は▼59.4万人で、失業率は市場予想の8.3%を下回りましたが、就業者数は市場予想の▼55万人を超える悪化となりました。これを受けた為替市場では豪ドル売りが優勢となり、69円台前半で推移していた豪ドル/円は68円台半ばまで値を下げる場面がありましたが、オーストラリアはNZとともに早期に感染拡大の封じ込めに成功しており、経済再開への期待も根強いことから早々に69円台を回復して推移しています。為替市場は米経済の早期再開への期待がある一方で、時期尚早との見方も多く、また足元で顕在化している米中関係の悪化を材料に一喜一憂する展開となっています。

チャートを見ると、日足は3/19に付けた59.91を直近安値として下値を切り上げる流れを維持していますが、70.00超えの上値抵抗にぶつかって何度か押し戻されており、70円台に乗せきれないまま小反落に転じています。短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていませんが、68円台を維持できずに終えた場合は、下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は69.80-90、70.10-20に、下値抵抗は68.50-60、67.90-00にあります。21日移動平均線は68.87に位置しており、これを若干上抜けて“豪ドル強気”の流れを維持していますが、120日、200日線は71.45と72.18にあり、中期トレンドがまだ弱いままです。

一方直近の週足は高値圏で引ける陽線引けとなり、上値トライの可能性に繋げていますが、70円台の抵抗を上抜けきれずに小反落に転じています。現状は下値を切り上げる流れを維持していますが、68円割れで越週した場合は、70円台で戻り天井を確認した可能性が生じます。さらに可能性がまだ低いと見ますが、65円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。今週の週足の上値抵抗は70.10-20、70.60-70に、下値抵抗は68.50-60、67.90-00にあります。可能性がまだ低いと見ますが、65円割れで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は72.00と73.68に位置しており、中・長期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。

70円台抵抗抜けきれず。68円割れ越週で短期トレンドに変化。中期は弱気変わらず。

豪ドル/円【週足】:5/14現在31週移動平均線は72.00に、62週線は73.68にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある。)

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