ユーロ圏・米国の3月PMI景況指数速報値の予想
本日(24日)、ユーロ圏及び米国の3月PMI指数速報値が発表されます。2020年に入り、世界的に景気底打ち気配を見せていた中で、突発発生したコロナウィルスの影響が出始める最初の数値になります。予想は大きく下がっていますので、今日の結果の受け止め方が重要になりそうです。
ユーロ圏PMI指数
ユーロ圏の製造業PMI指数の2月結果は概ね製造業・サービス業共に予想より上回りました。1月・2月は悪いながらも改善の兆しを見せていましたが、今回3月PMI指数は非常に悪い数値予想になっています。予想レンジも幅広く、レンジから外れた場合は相場に影響が出そうです。また予想通りの結果になっても現状の相場にどの様な反応がでるか確認したいと思います。
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2020年3月24日 9時半現在予想値
米国3月PMI指数予想 (東京時間22時45分発表)
製造業 3月:43.5(レンジ35.0〜47.9) (2月は50.7)
サービス業 3月:42.0(レンジ34.0〜47.8) (2月は49.4)
尚、米国は以下の数値が同日に発表されます。
(今回予想2020年3月24日9時半現在)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数(下段は1年間の拡大図)(こげ茶:50)
上図は、主要3地域製造業PMI指数(米国はISM)です(下段は最近1年間の拡大推移)。既に日本の3月PMIは44で発表済ですが、今回のユーロ圏3月はそれよりも低い予想数値になっています。もし予想通りなら、米国のISM製造業指数もかなりの影響が出ると思われます。23時に米国リッチモンド連銀製造業景況指数の発表がありますので、ある程度の先行指標になりそうです。
下記チャートはユーロドル週足になっています。本来ならラインAを確り上抜けているので、ユーロ高の流れに入ると思われましたが、実態部分で完全上抜け(下ヒゲもラインAに触らない)が無かったことで、ユーロ高の騙しに近い流れとなっています。ラインAが1.1100、ラインBが1.0660で、今回の底値トライで若干下抜けていますが、まだ下降ウェッジ内で推移しています。このラインBは1ヶ月約25〜30ピップスの下落ですので、4月末には1.0630〜1.1060になります。万一、Bを切った場合は、強いサポートとして、1.0530、そして2017年1月底値の1.0340米ドルになります。上値は越えれば、3月9日高値の1.15がポイントになります。
(3月24日13:00、1ユーロ=1.0802ドル、1ユーロ=119円01銭)
オーダー/ポジション状況
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