オーストラリア 2月雇用統計の予想
(3月18日10時現在)
3月19日、日本時間9時30分に雇用統計に関する発表を予定しています。
就業者数…
前回1月は予想を若干上回る数値になりました。昨年10月(▼1.90万人)にマイナスに落ち込んだ以降は、先月まで予想を上回る結果がでています。今回2月は+0.65万人とかなり下がり、移動平均線も再度下向きになっています。また、下図の過去4年間の2月(○印)数値を見ると、3年間が1万人未満、4年前が2万人と季節的にはあまり良くありません。今回の予想値平均も合致しそうな数値です。また、予想レンジでは▼2万人までありますので、マイナスも念頭に置いた方が良さそうです。レンジ下限以下の場合、現状の豪ドルが弱い相場には売り材料視される可能性が強くなりそうです。
(赤い線はゼロ、○印は各年2月、黒い線より右側は今回予想値)
失業率…
1月の結果は5.3%で予想より悪化しました。それでも2019年4月以降は5.2〜5.3%で推移しており、今回予想の5.3%も含め、エコノミストレンジ内の結果程度になれば、相場には材料視されにくいと思います。
尚、豪州中銀の予想ではまだ2020年央から年末にかけて5%方向との見方です。コロナウィルスの影響を推し量っている状態ですが、先行き見通し変更の可能性はあります。
中央の黒い線は5.6%(急激に改善始めた地点)に引いています。
また、赤い線より右側は今回予想値です。
豪ドルと米ドルの相場は、シカゴポジション221内で、0.6006米ドルのダブルボトム水準(下図〇印)にいますとしましたが、今日の底値が0.5982米ドルとなり、きっちりダブルボトムまでやって、その0.60付近で推移しています。通常2回目は守られるケースが強いですが、現状のオセアニア通貨の弱さを見ると、下値リスクはかなり大きくなっています。月足ベースでは1998年8月の0.55米ドル方向(ラインC)に行くのか、一度ショートカバーに入るのかの分岐点にいます。
また、昨日の中銀議事要旨内の週足チャートも豪ドル安トレンドライン下限を割っており、今週末で0.6135米ドル以上に戻れるかとしましたが、それから既に100ピップス下回っており、今週金曜日までにそのレベル越えが厳しくなっています。
下図は月足チャートで、現在の位置は〇印にあるダブルボトムで0.60米ドル。
ラインAは0.6100米ドル、Bは0.5750、Cは0.5530米ドルの順に強い横サポートがあります。
また、ラインDとEの豪ドル安トレンド下限は0.6125米ドル付近で、ここは週足の0.6135米ドルとほとんど変わりありません。
現在の豪ドルは非常に良いところで止まっているので、新たな仕掛けをするには今週金曜日の終値を待った方がリスクは少くなくなると思います。
(1豪ドル=0.6018米ドル、3月18日13時35分現在)
豪ドル米ドル月足
オーダー/ポジション状況
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