ユーロドル1.12台前半 年初来高値更新後小緩み
6日の東京市場でユーロドルは高値圏でもみ合い。昨晩海外市場では新型コロナウイルス感染拡大懸念から米株が再び急落したことで金融市場はリスク回避一色となりました。これに伴い米債への資金流入が止まらず米長期金利が低下、今月のFOMCにおける再度の政策金利引き下げの思惑と相まって、ドルは主要通貨に対して売られる展開となりました。
ユーロドルも昨夕よりドル売りが強まって上昇、東京時間終盤の1.11台前半から徐々に値を上げて夜半には1.12台前半に到達しています。
本日日中もアジア株が全面安となったこともあり、時間外取引での米長期金利の低下は止まらず、10年物国債利回りは本日午後に0.80%をつけ史上最低水準を更新、前後してユーロドルは年初来高値1.1249をつけました。
ユーロドルは予想外の速さで今年1/2につけた年初来高値1.1225や直近高値の1.1239(19/12/31)を上抜けてきました。中期下降トレンドのレジスタンスラインも明確にクリアしており、再び大きくユーロの上値余地が広がった形です。
ここから上のターゲットは中期の話となってきて、200週移動平均の1.1347、19/6/25高値の1.1412あたりが意識される展開です。
序盤の欧州株価指数先物はスパイラル的株安に歯止めがかからず全面安。
今晩この後22:30に1月米貿易収支と雇用統計の発表があり、本来は為替の動きの止まる時間帯ですが、もはや市場の関心はコロナウイルス関連の感染拡大に集中、株価動向に固唾を飲む状況で、今晩の指標はいつもに比べて薄い印象となりそうです。
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