オーストラリアの1月貿易収支の予想
(今回発表予想)3月4日13時現在
前回12月は予想を若干下回る数値になりましたが、50億豪ドル越える黒字を計上しました。昨年央からの黒字幅よりは減っていますが、米中貿易問題や最近のコロナウィルスの影響はまだあまり織り込んでいないようです。
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2019年12月現在:○印は各年1月、黒線右側は今回1月予想値、緑はゼロ、青は2016年12月黒字基準)
季節要因では(例年1月:上図○印)、2014年以降はその年度内では高い水準で始まっていましたが、貿易黒字が格段に増え始めたここ2年間では一番黒字額が少なく、年央に向けて黒字拡大基調になっています。コロナウィルスの影響はこのままいけば3月以降に顕著となる可能性あるので、2020年はこのパターンを踏襲できるか注目されます。
また予想レンジで1人のエコノミストが僅か4百万豪ドルとの数値を出しているので、これを除く平均にすると48億豪ドルを上回る可能性も片隅に入れておきます。
GDPベースでは、2019年1Qの月平均+49.00億豪ドル、2Qが同+62.37億豪ドル、3Qが同+61.91億豪ドルですので、今回予想通りになれば昨年と比べ同水準、前期比では▼22.5%減になります。
豪ドル対米ドルの相場は、昨日のFRB緊急利下げで豪ドルは買われましたが、ほぼラインAの0.6640米ドルに止められています。上ヒゲ長いので、戻り高に失敗した形です。一方で、下値はラインBの0.6475米ドルは実態部分でサポートされています。
まだこのAとBのレンジ内推移が継続する可能性が高く、仮にAを越えればCの0.6670米ドル、下限を切れれば3手前の下ヒゲ長い陰線の下限0.6434米ドルを狙う構えになっています。
豪ドル対米ドル日足
オーダー/ポジション状況
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