豪州ドル対NZドル相場
前回のレポート(11月20日付:1豪ドル=1.0615NZドル)以降、豪ドル対NZドルはNZドル高に向かい、大きな流れ(下記)のレンジ下限の1.0240NZドル方向となっています。両国の景況感で見るとさほどの大きな違いは見受けられませんが、@昨年の金融緩和で、NZが6月利下げで小休止となったのに対し、豪州は10月下げが最後になりました。またA昨年末からの豪州で起きた山火事の影響も大きかったようです。
先々の金融政策に関しては、両国共に市場は利下げ予想となっていますが、現状の予想では両国の金利差がNZ>豪州で変わらないことになっています。
さて、前回11月のレポートで、
としましたが、12月下旬に1.0530NZドルのサポート下抜けてから、今年1月下旬に1.0308の底値を付け、その後は今日まで1.04NZドルを挟んで上下しています。
現在は、2015年4月の大底値1.0021NZドルと2018年12月底値1.0191NZドルを結んだサポートが1.0250NZドルにあり、前回11月レポート時点からはあまり変わっていません。1ヶ月約3.5ピップス程度の上昇です。計算すると、今年末のサポートは1.0281NZドル付近になります。万一どこかの月でサポートを切った場合は、2018年12月と2015年4月の横サポートが効いてきます。
上値は2015年6月高値1.1429NZドル、と同年8月1.1423NZドル、更に2017年10月1.1290を結んだ抵抗線が1.1148NZドルにあり、大きな流れは1.1250〜1.1148NZドルまで収斂しています。このレンジ内の強い抵抗線として、1.0935、1.0790NZドルにあります。下値は1.0315NZドルにサポートあります。従いまして当面は1.0315〜1.0790NZドルのレンジになりそうです。
下記の「為替と株価指数比」、下段チャートを見ると青線の為替は各月終値ベースではサポートを下抜けていますので、NZドル高リスクが高くなっており、赤の横サポートが1.0350と1.0180NZドルにあります。万一、後者を割って終わった場合には前述の3角保合いサポート1.0250NZドルを割っていることになるので、その場合は大底の1.0021NZドルが視野に入ります。
もし今月1.0480NZドル以上になれば、またサポート内に回帰することになります。その場合は最初の赤の横サポートで止められたことになりそうです。またオレンジの豪州株NZ株の相対比較は、依然としてNZ株>豪州株を続けています。まだ資金の流れが変わっていないことになります。
(2月27日13:45現在、1豪ドル=1.0415NZドル)(前回は11月20日掲載)
為替(青)と相対株価指数比(オレンジ):下段は2015年2月からの拡大図
オーダー/ポジション状況
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