NZ中銀の金融政策結果(2月12日開催分)

NZ中銀はオフィシャルキャッシュレートを1.00%の据え置きを決定しました。

NZ中銀の金融政策結果(2月12日開催分)

NZ中銀の金融政策結果

本日、NZ中銀はオフィシャルキャッシュレートを1.00%の据え置きを決定しました。エコノミスト予想通りの結果になりました。

以下はNZ中銀金融政策記者発表要旨です。

金融政策委員会はオフィシャルキャッシュレート(OCR)を1.0%のまま据え置く決定をした。雇用は持続可能な最大水準を維持しており、一方で消費者インフレは我々目標レンジ中央値の2%に近づいている。雇用とインフレ目標には低金利が依然として必要である。

経済成長は金融と財政刺激策、そして貿易条件の高まりで2020年の下半期に加速すると予想している。政府が12月に発表した内容により、政府投資の見通しは更に強くなる。また家計消費の伸びが増加するとの指標もある。

しかしながら、経済成長の弱い状態が2020年初まで続いている。2019年に一層減速した世界成長の伸びが国内成長に逆風だった。加えて、競争圧力や弱い企業信頼感指数が企業投資を抑制した。

世界経済の環境は安定している兆候があり、貿易の緊張は幾分和らいだ。しかしCOVID−19(コロナウィルス)の拡大は下方修正リスクを引きおこしている。
コロナウィルス流行によるNZへの経済インパクトは、2020年上半期のインパクトの大部分となるだろうが、短期間になると仮定している。にもかかわらず、幾つかの部門は著しく影響がでるだろう。そのインパクトがより広がり、長引くリスクはある。我々には今後明らかになるであろう多くの情報を基に、金融政策の調整を必要に応じて行ってゆく猶予がある。

(会合の詳細について1部の訳)
・12月に政府発表された財政策について
12月に行われた政府の発表は予想期間よりも長く投資する計画であるという内容だった。委員会はこの財政刺激策のインパクトが想定していたよりも大きくなるだろうとの議論を行った。
・家計支出
委員会は家計支出の伸びが、低金利と家計資産の増加で加速するとの予想があることに留意した。
・GDP
GDPの伸びは上昇が予想されているが、幾人かのメンバーは直近の生産で下方リスクがあると指摘した。
・ビジネス投資について
ビジネスの投資見通しに関しては上方及び下方の両方のリスクがあることに留意した。
(注)NZ中銀金融政策議事要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。(出所:NZ中銀HP)

NZドル米ドル相場は、金融政策発表前に0.6410〜12米ドル辺りで推移していましたが、予想通りに金利据え置きとはなりましたが、要旨の内容が強かったことからNZドルのショートカバーを誘い、0.6477米ドルまでの高値を付けた後、現在は0.6460米ドル絡みで推移しています。

NZドルは現在下値リスクが高い中で、今日の中銀金融政策議論内で予想外の先行き経済の見通し改善内容にショートカバーが先行となり、現在は0.6450〜60、0.6500〜10米ドルの抵抗線を試す流れになっています。後者を越えると短期的なNZドルは中立になります。もし越え切れない場合は0.6320〜30、0.6250〜60米ドルサポート方向の流れに回帰しそうです。
(2月12日13:50、1NZドル=0.6457米ドル)
次回のNZの金融政策は2020年3月25日(水曜日)に予定されています。

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