南アランド週報『春節明けのチャイナショック回避で反発するも戻りは鈍い。来週は失業率に注目』(2/8朝)

南アフリカランド円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「下落リスク」が警戒されます。

南アランド週報『春節明けのチャイナショック回避で反発するも戻りは鈍い。来週は失業率に注目』(2/8朝)

春節明けのチャイナショック回避で反発するも戻りは鈍い。来週は失業率に注目

今週のレビュー(2/3−2/7)

今週の南アフリカランド円相場は、週初7.23円で寄り付いた後、@新型肺炎を巡るリスク回避ムード(春節明けの中国金融市場を巡る警戒感)を背景に、早々に安値7.21円まで軟化しました。しかし、先週末金曜日に記録した直近安値7.20円(約3ヶ月ぶり安値水準)を前に下げ渋ると、A中国当局による積極的なリバースレポ金利の引き下げや流動性供給を受けてリスク警戒ムードが和らいだこと(アク抜け感)や、B上記Aを受けた「チャイナショック回避→株高→クロス円上昇→中国と経済的な結びつきの強い南アフリカランド円上昇」の流れが支援材料となり、週央にかけて、高値7.48円まで反発しました。もっとも、一目均衡表雲下限に続伸が阻まれると、その後は、C南ア・1月SACCI景況感指数(結果92.2、予想93.2)の冴えない結果や、D週末特有のポジション調整(週末の新型コロナウィルスに絡むヘッドラインリスクを回避する目的でロングポジションを解消する動き)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間6時00分現在)では、7.29円近辺まで押し戻される展開となっております。

来週の見通し(2/10−2/14)

南アフリカランド円相場は、12/27に記録した高値7.83円(約8ヶ月ぶり高値)をトップに反落に転じると、先月末(1/31)にかけて、約3ヶ月ぶり安値7.20円まで急落しました。この間、一目均衡表転換線や、サポートライン(8/26安値と10/8安値を結んだサポートライン)、一目均衡表雲上限および下限、200日移動平均線を下抜けした他、強い売りシグナルを表す三役逆転が発生するなど、テクニカル的に見て、「地合いの弱さ」を強く意識させるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、@南アフリカ経済を巡る先行き不透明感(IMFは南アフリカ経済見通しを大幅に下方修正。また新型コロナウィルスに端を発した中国経済の減速懸念も対中依存度の高い南アフリカに下押し圧力を加える恐れあり)や、A国営電力会社エスコムを巡る負債問題(度重なる計画停電→南アフリカ経済減速への連想)、B米中貿易摩擦の再燃リスク(第2段階合意の後ずれリスク)、Cムーディーズによる格下げリスク(2月に予定されている南ア・予算発表で財政健全化見通しが示されなければ、ムーディーズは3/27に格下げに踏み切る可能性あり。格下げとなればWGBIからの除外を通じて、南アフリカ債券市場から大規模な資金流出が引き起こされる可能性も)、D中東を巡る地政学的リスクなど、不安材料は山積みです。

以上の通り、南アフリカランド円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「下落リスク」が警戒されます。ムーディーズによる格下げリスクや、経済的な結びつきの強い中国経済の減速懸念が燻る中で、南アランドの上値余地は乏しく、来週は、新型コロナウィルスに絡む続報や、中国の金融市場の動向、南アフリカ経済指標(失業率や、製造業生産高、小売売上高など)の結果を睨みながらも、南アフリカランド円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(失業率が7ー9月期の29.1%より悪化する結果となれば、南アフリカ政情不安→南アフリカ経済減速→南アフリカランド売りに繋がる恐れもあり警戒が必要でしょう。この場合、11/1安値7.12円を試す展開も想定)。

来週の予想レンジ(ZARJPY):7.05ー7.45

春節明けのチャイナショック回避で反発するも戻りは鈍い。来週は失業率に注目

南アフリカランド円日足

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