オーストラリア第3四半期消費者物価指数予想
(今回発表予想)1月28日12時現在
明朝、豪州の2019年4Q消費者物価指数が発表されます。前回3Qは前期比・前年比共に予想通りの結果になりました。今回の予想は、四半期比+0.6%・前年比+1.7%となり、まだインフレを心配するほどの数値ではありません。
下図(1)では、2016年以降の移動平均線(オレンジ色)は0.4〜0.6%で横這いを続けています。ただここ3四半期は0.6%に近い数値が続き、移動平均線は上向きを継続しています。
(1)消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均…赤はゼロで、予想値は黒線より右側。
(2)CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較:中銀インフレ目標値(赤)は赤い線(2〜3%)。
年率ベースではここ3四半期で年率+1.6〜1.7%となり、中銀のインフレ目標値下限をまだ下回ってはいますが、デフレを心配するほどの悪い数値でもありません。オレンジ色は中銀のキャッシュレートですが、少し乖離幅が目立つ展開になっています。来週2月4日に2020年最初の金融政策が開催されますが、もし予想数値以上になれば、2月の金融政策は据え置きが妥当と思われます。
昨日は豪ドル/米ドルは中国発のコロナウィルスが世界中に拡散との懸念が広がり、中国との貿易量がかなり占める豪州ドルが売られました。下図日足チャートではAとBで短期豪ドル高を形成していましたが、昨日はBのサポートを下抜けて終わっています。これによりラインCのサポートまで一気に売られました。現在のCは0.6750米ドルにあり、もしこのサポートを割ってしまうと、次のDの0.6710米ドル方向の流れに入ります。なお上値は、Bが0.6830米ドルにあるので、ここを越えて終わらないと、目先の豪ドル安は解消しません。予想数値を大きく下回るようだとCを抜け易くなりそうです。
(1月28日14:20、1豪ドル=0.6760米ドル)
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