シカゴポジション(CME)214
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年1月21日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは僅かながらもNZドルロングに切り替えてきました。まだトレンドが出た訳でもないので方向感はありませんが、再度NZショートの積み上げとはなりませんでしたので、暫く動きにくいと思われます。今後は豪ドルのポジションを横目で見ながら動かして行くと思われます。内訳はロングを2,200枚増やし、ネットでもそのまま2,200枚のロングになっています。先週はほとんど100%ショートカバーですので、NZドルが上昇する中でロングを維持している形です。
ロングの枚数だけみると、昨年11月下旬に約1万枚でしたので、その時点前後のスポットが0.64米ドル絡みですので、この水準が切れてくるとロングを落としてくると思われます。チャートを見ると、黒の横流れに近いトレンドライン(0.6525〜0.6745米ドル)の下限が現在0.6525米ドルですので、万一これを切っても、赤のサポートラインが0.6455米ドル付近にあります。黒い線の上限を超えると上の赤い抵抗線が0.6835米ドル付近にあります。
実際の相場は9月末の底値を起点としたサポートが今週は0.6465米ドル(シカゴ終値ベースの三角保合い下限の0.6455に相当)にあります。今週もここが短期のNZドル高の強いサポートになっています。その後は10月中旬底値を起点としたサポートが今週は0.6550米ドル、次いで11月中旬底値を起点としたサポートは先週初に割れてしまい、現在は0.6650米ドルで抵抗線に切り替わっています。
従いまして目先はNZドルが弱い中で、レンジ0.6550〜0.6650米ドルレンジの下限を試している流れにいます。下限を切れば0.6465米ドル狙いになります。この時にシカゴが押し目でロングを増やしてくるのか、手仕舞いしてくるか注目します。上値は0.6550〜0.6650米ドルレンジ内の0.6600に抵抗線があり、ここを越えてくれば下値リスクが減じられます。
(1NZドル=0.6578米ドル、1月27日13:15)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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