A$シカゴポジション(2020年1月21日現在)

シカゴの豪ドルポジションは5週連続でショートを減らしてきました。先週は1,200枚減らし、ネットショートを19,300枚の残高となっています。

A$シカゴポジション(2020年1月21日現在)

シカゴポジション(CME)214

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

シカゴポジション(CME)214

主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年1月21日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴの豪ドルポジションは5週連続でショートを減らしてきました。先週から1,200枚減らし、ネットショートを19,300枚の残高となっています。更にポジションの内訳はロング1,400枚減、ショート2,600減となり、総枚数は5週前から27,300枚の減となっています。まだ総枚数では昨年2月の残高71,000枚からすればポジションを減らせる余地があります。

しかしながらチャートを見ると、短期的な黒の豪ドル高トレンドライン下限を割りかけており、今現在0.6850米ドル付近にそのサポートがあります。スポットは下に切っているので、シカゴはここからショートカバーをしてくるのか、再度積み上げるのか明日のポジション残高が気にかかるところです。NZドルがスクエアに近いとはいえポジションをロングに切り替えており、オセアニア通貨の括りからすればショートカバーになりますが、NZドル自体を再度ショートに切り返す可能性もありますので、中期ポジションメークがどうなるか注視します。

テクニカルでは黒のサポートを切れかけており、シカゴ締日ベースでの赤の豪ドル安トレンドライン下限0.66米ドル付近までの下値余地が広がりますので、ショート再拡大に分がありそうです。

実際の豪ドル米ドルは、10月初旬起点の豪ドル高トレンドライン0.6820〜0.7075米ドルを今日のスポットが割っています。先週金曜日までは維持していましたが、新型肺炎の影響は対中貿易量が多い豪州に影響がでています。今日この0.6820米ドル未満で終われば、明日以降は0.6750〜60、0.6710〜20、10月初旬底値0.6670米ドルの順に底値模索の展開になります。逆に今日が下ヒゲだけの抜けになれば戻す可能性もありますが、最低でも0.6830以上、0.6850米ドルを越える終値が欲しいとことです。この2つが目先の抵抗線になっています。
(1豪ドル=0.6808ドル、1月27日13:15)

シカゴポジション(CME)214 2枚目の画像

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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