ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、テクニカルな要因だけを材料に「7.50レベルをサポートに7.80レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.52レベル、高値が7.83レベルとほぼ予想通りの値幅で推移した年末年始となりました。
年初までは15日に署名が予定されている米中通商協議の合意が、中国を最大の貿易相手国とする南アフリカにも好材料となってランド円は順調に上昇していました。しかし、12月30日の7.83レベルを高値に年明けには米国によるイラン司令官殺害のニュースによるリスクオフの動きからランド円も逃れることはできませんでした。
またランド円にとって良くなかったのはこれまで、格付け問題、停電問題、国内の景気など悪材料が多い中でもランド円は買い戻しが強かったのですが、米中通商問題が一区切りし好材料が無くなってきた中でのリスクオフの円高が、ランド円のテクニカルに明らかに変調を来しはじめたことです。ランド円も週足から見ていきます。
ランド円は長期レジスタンスライン(ピンク)を上抜け、現状は長期的には青のラインで示した上昇チャンネルの中にいます。しかし短期的には次の4時間足チャートで示すようにサポートを下抜けてきていることから、青の上昇チャンネルの下限となる7.40レベル、更には抜けたレジスタンスがある7.30レベルといった水準への下押しが懸念されることです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
3週間ほど続いていた上昇ウェッジを明確に下抜けていることがわかりますし、7.40は思いのほか近く、サポートラインの起点が7.30と週足チャートで示したポイントがそれほど離れていない点は気になります。テクニカルにランド安トレンドを継続しやすいと考える方が妥当でしょうから、今週は7.40レベルをサポートに、7.65レベルをレジスタンスとする動きを見ておきます。
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
南アランド週報:『リセッション懸念台頭で約3ヵ月半ぶり安値圏へと大幅下落』(12/9朝)
南アランドの対円相場は、11/16に記録した年初来高値8.33円をトップに反落に転じると、今週後半にかけて、一時7.55円(8/15以来、約3カ月半ぶり安値圏)まで急落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
トルコリラ週報『インフレ加速で実質金利のマイナス幅拡大。対円・対ドル共に史上最安値を更新』(12/9朝)
トルコリラの対円相場(TRYJPY)は、8/24に記録した戻り高値5.80円をトップに反落に転じると、週後半にかけて、史上最安値4.89円まで急落しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2023.12.09
来週の為替相場見通し:『ドル円はチャレンジング・ショックで大暴落。来週は米FOMCに注目』(12/9朝)
ドル円は11/13に記録した年初来高値151.91をトップに反落に転じると、週後半にかけて、一時141.60(8/7以来、約4カ月ぶり安値圏)まで急落しました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2020.01.11
南アランド週報:『4週間ぶり安値圏から反発するも戻りは鈍い。反落リスクに警戒か』(1/11朝)
南アフリカランド円相場は、12/27に記録した約8ヶ月ぶり高値7.83円をトップに反落に転じると、今週半ばにかけて、一時7.45円まで急落しました。
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2020.01.04
南アランド週報:『RSI70%越えでピークアウト。8ヶ月ぶり高値圏から急反落』(1/4朝)
南アフリカランド円相場は、12/27に記録した約8ヶ月ぶり高値7.83円をトップに反落に転じると、今週末にかけて安値7.52円まで急落しました(▲3.96%安)。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。