シカゴポジション(CME)208
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どのようなポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年12月3日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションはネットショート8,900枚減の36,400枚強になりました。2週間で約11,000枚のネットショート減になっています。例年通りクリスマスに向けてポジション調整をしています。ポジション内訳はロング4,900枚増、ショート4,000枚減ですので、総枚数は僅かとはいえ900枚増となり、ポジション総数は15万枚を維持していることになります。両建てを膨らませることはストップロス注文により1方向の相場に弾みをつけるので、要注意です。
下記チャートを見ると、12月3日締日終値が0.6847米ドル、今現在は0.6830米ドル付近ですので、依然として黒の豪ドル安トレンドラインの上限(現在は0.6880〜90米ドル)は守られています。今回新たに緑のラインを引きましたが、0.6900〜10米ドルで抵抗線になっています。明日の締日に少なくとも黒ライン上限を抜けて終わると、シカゴのショートカバーが出やすくなると思われます。
実際の豪ドル米ドルは、先週の小売売上高発表時点で0.6760〜0.6890米ドルの三角保合いの収斂状態になっているとしましたが、現在は上下でピップス収斂し0.6766〜0.6880米ドルになっています。上限はちょうど終値ベースの黒い抵抗線に当たります。上限は2018年11月高値0.74米ドルからの抵抗線も0.6890米ドルにあるので、0.69米ドルに乗せて終わると、豪ドルが強い状態になります。下値は0.6810、0.6780、0.6766米ドルの順にサポートがあり、このまま収斂を続けても来年1月中旬には終わります。その前にどちらかに抜ける可能性が高いと思われます。
(1豪ドル=0.6833ドル、12月9日14:50)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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