シカゴポジション(CME)207
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年11月26日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは4週続けてショートを減らしてきましたが、前週は僅かながらも700枚程度ショートを増やしています。但し、豪ドルと違い、ロング1,700枚減、ショート1000枚減ですので、リスクを低下させています。それでもNZドルにしてはクリスマス前にかなりのショートポジションになっているので、シカゴには想定外の相場になる可能性が残っています。下記チャートを見ますと、シカゴの数字はまだ出ていませんが、昨日は締日だったので、その終値を入れてみました。長い間続けてきたNZドル安トレンドラインを終値ベースで越えています。5月21日の底値0.6504米ドル(黒い線)も上回っており、まだNZドル安は継続しているものの、短期的買戻しの状況になったようです。
実際の相場は12月2日に記したアセンディングトライアングルの上限Cを抜いており、新たなNZドル買い戻し局面の可能性が高くなっています。但し、目先はAとBのNZドル高トレンドラインが現在0.6360〜0.6540米ドルですので、一度上値抵抗線に当たった形になっています。越えれば0.66米ドル方向の一段高になります。このトレンドライン内のサポートは0.6460〜70、0.6430米ドルにあります。
(1NZドル=0.6516米ドル、12月4日11:30)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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