トルコリラ円見通し 10月31日未明高値超えに至らず、まだ持ち合い継続中(19/12/3)

トルコリラ円は10月末以降、18.80円前後を支持線とし19円台に乗せても維持できずに失速する持ち合い相場を継続してきた。

トルコリラ円見通し 10月31日未明高値超えに至らず、まだ持ち合い継続中(19/12/3)

【概況】

トルコリラ円は10月末以降、18.80円前後を支持線とし19円台に乗せても維持できずに失速する持ち合い相場を継続してきた。持ち合い中の高値は10月31日未明の19.089円、安値は11月15日未明の18.771円。11月21日深夜高値で19.075円まで上昇したものの高値更新には至らずに11月27日深夜安値18.870円まで下げてから再び持ち直しに入り、クロス円での円安継続とドル/トルコリラでのドル高一服によるリラ上昇感を背景に12月2日午後には19.083円まで上昇して10月31日高値に迫った。しかしわずかに届かずに19円を割り込んでいる。
今回も小数点2桁では同値まで戻したのだが3桁では高値更新に至らず、持ち合い上放れはいったん仕切り直しとなった。

11月15日未明安値から11月27日深夜安値へと底上げしてきているので、11月27日深夜安値を割り込まずに底上げ基調を維持する内は次の19円乗せ、19.05円超えから持ち合い最上限試しとなり、高値更新から持合い上放れへと進む可能性は維持されると思うが、11月27日深夜安値を割り込むと底上げパターンが崩れるのでもう一度持ち合い最下限試しへ向かい、あるいは底割れにより持ち合い下放れへ転落する懸念も抱える。

【NYダウ反落とドル円の急落】

12月2日深夜の米ISM製造業景況指数が4か月連続で50ポイントを割り込んだことでドル円は12月2日午前高値109.72円から12月3日未明安値108.91円まで急落した。今年8月1日からの急落等も含め、4か月連続での同指数悪化がドル円の上値を抑えて失速させてきたが、今回も米中通商協議の先行き不安を抱えた状況で10月の48.3から48.1へと悪化したことが、米中通商摩擦の長期化及び保護主義拡大による世界的な景気萎縮への懸念を助長したためにNYダウが前日比268.37ドル安と急落、ドルも対ユーロ、対円で急落した。

米中通商協議はまだ大詰めの段階で、米国による香港関連法案成立が中国側の反発を招いているが、今のところは通商協議への具体的な阻害や協議の決裂報道等は出ていないため、まだ暫く様子見は続くと思う。しかし昨年も米中問題がきっかけで12月に世界連鎖株安が発生、ドル円が年明けまで大幅下落となり、トルコリラ円も昨年11月29日の22.08円から今年1月3日の18.26円まで急落しているため、米中協議決裂不安が強まる場合は市場も昨年同期の暴落を思い起こし悲観的材料に反応しやすくなってゆくことも懸念される。

【トルコGDPは4期ぶりにプラス】

12月2日夕刻に発表されたトルコの2019年7-9月期GDPは前年同期比でプラス0.9となった。市場予想のプラス1.0%を下回ったものの2018年10-12月期のマイナス2.8%から3期連続で続いていたマイナスから改善して4期ぶりにプラスとなった。前期比はプラス0.4%で3期連続のプラスであり、持ち直し傾向が見られるものの、伸び率は1-3月期の1.7%、4-6月期の1.0%から鈍化している。
同時に発表されたトルコの11月製造業PMIは49.5となり10月の49.0から改善したが好・不況の分岐点である50ポイント超えには至らなかった。両者ともに持ち直しに入っている印象はあるが鈍さも目立った。為替市場への反応は限定的なものだった。

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

【60分足一目均衡表・サイクル分析】

トルコリラ円60分足

概ね3日から5日周期の短期的な高値・安値形成サイクルでは、11月21日夜と25日夕の両高値をダブルトップとして弱気サイクル入りしてきたが、27日深夜安値からの反騰で28日夜には戻り高値切り下がりパターンから脱却してきたため、29日午前時点では27日深夜安値を直近のサイクルボトムとした強気サイクル入りとした。またトップ形成期を11月28日夕刻から12月3日午後にかけての間としたが、2日午前時点では2日朝安値を割り込む場合は弱気サイクル入りとした。12月2日深夜の急落で2日朝安値を割り込んだため、12月2日午後高値を直近のサイクルトップとした弱気サイクル入りとする。ボトム形成期は12月2日夜から4日深夜にかけての間と想定されるので既にボトムをつけての反騰注意期にあるが、19円台を回復できない内は3日夜から4日にかけてはまだ一段安しやすいと注意する。19円台回復から続伸に入る場合は直前安値をサイクルボトムとした強気サイクル入りとして12月5日朝から9日午前にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では2日深夜への急落で遅行スパンが悪化し、先行スパンからも一旦転落したが、その後の反発で先行スパンに潜り込んでいる。遅行スパン悪化中はまだ一段安余地ありとみるが、遅行スパン好転からは強気サイクル入りの可能性ありとして高値試し優先とし、先行スパン突破からは上昇に弾みも付きやすいとみる。

60分足の相対力指数は週末から週明けにかけての高値更新時に指数のピークが切り下がる弱気逆行となり、2日深夜からの急落で30ポイント台序盤へ急低下した。その後はやや戻しているものの50ポイント前後までの戻りならその後の下落でさらに30ポイント割れへ進む懸念が残る。相場が安値を更新した時に指数のピークが切り上がる強気逆行が見られる場合か、現状から60ポイント超えへ上昇してその後も50ポイント以上を維持する場合は上昇再開とみる。

以上を踏まえて当面のポイントを示す。
(1)当初、12月3日朝安値18.94円を下値支持線、19.00円を上値抵抗線とみる。
(2)19円を下回るか、一旦到達しても維持できない内は12月3日朝安値割れからもう一段安へ進むとみて11月27日深夜安値18.87円試しを想定する。18.90円以下は反発注意とするが、円高株安が加速する場合は18.85円以下へ下値目処を引き下げる。
(3)19円乗せから続伸の場合は強気サイクル入りの可能性ありとして19.05円試しとする。19.00円から19.05円にかけてのゾーンは戻り売りにつかまりやすいとみるが、19円以上を維持しての推移なら4日午前へさらに高値を試す可能性ありとみる。

【当面の主な経済指標等の予定】

12月03日
16:00 11月消費者物価指数 前年同月比 (10月 8.55%)
16:00 11月消費者物価指数 前月比 (10月 2.00%)
16:00 11月生産者物価指数 前年同月比 (10月 1.7%)
16:00 11月生産者物価指数 前月比 (10月 0.17%)

12月11日
16:00 10月経常収支 (9月 24.8億ドル)

12月12日
20:00 トルコ中銀 政策金利 (現行 14.00%)

12月13日
16:00 10月鉱工業生産 前年同月比 (9月 3.4%)

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