南アランド週報 『ムーディーズによる格下げ回避で反発するも上値は重い。反落リスクに要警戒』(11/9)

今週の南アフリカランド円相場は、ムーディーズによる「格下げ回避」を支援材料に急伸しました。

南アランド週報 『ムーディーズによる格下げ回避で反発するも上値は重い。反落リスクに要警戒』(11/9)

ムーディーズによる格下げ回避で反発するも上値は重い。反落リスクに要警戒

今週のレビュー(11/4−11/8)

今週の南アフリカランド円相場は、格付け会社ムーディーズが南ア債の格付けを据え置いた(Baa3)ことを背景に、安堵感(見通しは安定的からネガティブへ下方修正されたが、最悪の事態は免れたとの見方)から、急伸する動きとなりました。米中協議の進展期待(中国商務省による「中国と米国が貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に廃止することで合意」との発言)を受けたグローバルなリスク選好ムードも追い風となる中、週後半にかけて、約1週間ぶり高値7.46円まで上昇しました。もっとも、直近高値7.51円(10/28高値)を前に伸び悩むと、引けにかけて再び反落。トランプ米大統領が、中国商務省の発言に対して「何も合意していない」と否定的な見解を示したことも重石となり、本稿執筆時点(日本時間6時現在)では7.35円付近まで値を落として推移しております。

来週の見通し(11/11−11/15)

今週の南アフリカランド円相場は、ムーディーズによる「格下げ回避」を支援材料に急伸しました。しかし、直近高値更新には至らず、また、トップサイドに強力なレジスタンス200日移動平均線(7.54円)を控えるなど、テクニカル的に見て、やや上値の重さ(上値余地の乏しさ)を意識させるチャート形状となりつつあります。ファンダメンタルズ的に見ても、@南アフリカを巡る景気減速懸念(11/5に発表された南ア・BER消費者信頼感指数は大幅悪化)や、A国営電力会社エスコムの負債問題(=政府の財政悪化懸念。ムーディーズは11/5にエスコム社の格付けをB2からB3へ引き下げ)、B米中対立激化を背景とした南アフリカ最大の貿易相手国「中国」の景気下振れ懸念、Cムーディーズによる次回3月の格下げリスク(※今回の定例見直しで南アフリカ債の見通しを「安定的→ネガティブ」へ下方修正)など、不安材料は山積みです。

以上の通り、南アフリカランド・円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、下落リスクが警戒されます。ムーディーズによる格下げ回避でひとまず上昇に転じましたが、格付け見通しが下方修正されていることから、油断は禁物です。市場が次回3月の格下げを織り込みにいく可能性があるからです。エスコムを巡る負債問題や、政府の財政悪化懸念など、不安材料目白押しの中、南アフリカランドを積極的に買っていく展開は想定しづらく、当方では引き続き、南アフリカランド円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。

来週の予想レンジ ZARJPY 7.050ー7.550

ムーディーズによる格下げ回避で反発するも上値は重い。反落リスクに要警戒

ZARJPY日足

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

2019年の為替相場を予想

FXが初めての方向け特集

円通貨ペア 為替チャート・相場予想

米ドル(USD)

米ドル(USD)相場の焦点
  • ・米景気の先行き見通しと金融政策 ◎
    ・米中貿易戦争をはじめとする米保護主義の拡大懸念◎
    ・トランプ大統領弾劾の可能性 ◎↓
    ・ドル高の人為的是正の有無 ◎↓
    ・アメリカ第一主義、保護貿易政策への転換の経済への影響波及
    ・減税、インフラ投資等の実効性
米ドル/円 通貨ペア 詳細分析

ユーロ(EUR)

ユーロ(EUR)相場の焦点
  • ・英国EU離脱の今後の展開と影響 ○ 
ユーロ/円 通貨ペア 詳細分析

豪ドル(AUD)

豪ドル(AUD)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・金融緩和打ち止め観測 ○↑
    ・国内ファンダメンタルズの相対的な安定 ○↑
豪ドル/円 通貨ペア 詳細分析

NZドル(NZD)

NZドル(NZD)相場の焦点
  • ・新政権下の中銀の政策スタンス変化の有無 △↓
    ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・国内の住宅価格の高騰とピークアウト ○↓
NZドル/円 通貨ペア 詳細分析

トルコリラ(TRY)

トルコリラ(TRY)相場の焦点
  • ・エルドアン大統領の経済政策、中銀支配への不安◎↓
    ・政情不安、経済政策への不信による海外資金の流出 ○↓
    ・米国との関係悪化一段落◎↑
トルコリラ/円 通貨ペア 詳細分析

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカランド(ZAR)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦で中国景気失速懸念◎↓
    ・ムーディーズによるソブリン格付け引き下げ懸念◎↓
    ・資源価格の下げ止まり ○↑
    ・金価格反発  △↑
南アフリカランド/円 通貨ペア 詳細分析

ライブ株価指数

政策金利表

ページトップへ戻る