豪ドル/円、短期はやや強気。中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れ。
10/17に発表されたオーストラリア9月の失業率は5.2%と市場予想の5.3%より低下、また、新規雇用は+14,700人(市場予想:+15,000人)となり、総数では予想をやや下回ったものの、内容的にはフルタイムの雇用者が+26,200人、パートタイマーが▼11,400人で、マーケットは好材料と捉えて、対米ドル、対円で上昇しています。
米中貿易摩擦に対する過度な警戒感は後退しましたが、世界経済が鈍化傾向にあり外需が減少する可能性や先進国の金融政策が緩和的であることから、豪州中銀も緩和的な政策を維持すると見られており、積極的な豪ドル買いにも繋がっておらず、ポジション調整による豪ドル買い戻しの範囲内に留まっています。
チャートを見ると、日足は73.00-10の日足の下値抵抗を守って上値トライの可能性に繋げています。また、72.83に位置する21日移動平均線が短期的な下値抵抗として働いており、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れにあります。また、先週の値動きの中で71.70-80に強い下値抵抗が出来ており、これを割り込んで来ないと下値余地も拡がり難くなっています。
日足の上値抵抗は73.80-90、74.10-20、74.40-50に、下値抵抗は73.00-10、72.60-70、72.00-10にあります。120日、200日移動平均線は74.23と76.09に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れを変えていません。
一方、直近の週足は陽線で切り返して上値トライの可能性に繋げています。この足が4月に付けた80.72を起点とする短期的なレジスタンスラインを若干上抜けて越週しており、短期トレンドが変化して上値余地がもう一段拡がる可能性が生じています。中期トレンドがまだ弱い状態ですが、74円台で越週した場合は中期的な上値抵抗ポイントである75〜76円台をトライする動きが強まり易くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は74.40-50、76.10-20に、下値抵抗は、73.00-10、72.10-20にあります。31週、62週移動平均線は75.19と77.57に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ありません。また、2018年1月に付けた89.07を起点とする長期的な上値抵抗は78円台前半にあります。
豪ドル/円【週足】:10/16現在31週移動平均線は75.19に、62週線は77.57にあり、これらを下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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