ユーロドル夕刻に乱高下 独財政刺激策と北アイルランドDUP英案不支持報道
ユーロドルは連日東京時間に横這い後、欧州時間に差しかかると乱高下する展開が続いています。
昨晩のユーロドルはドイツのGDP見通し引き下げと英国のEU離脱合意への楽観から1.0991-1.1045のレンジを短時間で行き来する荒い展開となりました。本日東京時間日中は1.1030を軸として推移しましたが、夕刻欧州勢参入時にドイツのキリスト教民主同盟に財政出動の準備があると報道されるとユーロドルは1.1060まで急騰。その後EUとの合意に近づいているとされている英国のEU離脱案が北アイルランドの民主統一党(DUP)の支持を得られていないことが伝わると急落、東京時間18:0現在は1.1030-35レベルでの取引です。
明日からのEU首脳会談を控え、英国のEU離脱協議は大詰めに入っています。EU自体との条件交渉もまだ完全には終了していないと伝えられる中、英議会で法案を通すためには北アイルランドのDUPの協力は不可欠。両者との交渉における悲観と楽観の狭間でのユーロの取引が続きます。
テクニカルには昨日と状況はあまり変わらず、下限1.1045の一目均衡表の「雲」と1.0987-1.1002レンジに並ぶサポートとの間での取引が継続。
序盤の欧州株価指数先物はDUP不支持の報道にほぼ全面安。
今晩は米国サイドも21:30に小売売上高、23:00企業在庫27:00にベージュブックと重要指標が相次ぎますが、まずは英国の離脱問題の帰趨を確認することを優先せざるを得ない状況です。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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