ユーロドル 1.1100近辺で方向感なく推移。米長期金利は反発
週明けの東京市場でユーロドルは方向感なく推移。東京時間の過半は、1.1090から1.1095のごく狭い範囲で取引された後、夕刻欧州勢参入後にやや上値を伸ばし東京時間19:00現在は1.1101レベルでの取引です。
18:00に発表されたユーロ圏の7月消費者物価指数の確報は速報より悪化して前年比+1.0%と公表されましたが、為替市場への影響は限定的でした。
また、米長期金利も反発し10年もの米国債金利利回りは1.61%台まで上昇、先週話題となった2年物との逆転現象も解消していますが、ユーロドルでのドル買いにはつながっていません。
ドイツ連銀は夕刻、ユーロ圏の第3四半期の経済は低調となるとの見通しを公表したと報道されていますがこちらにも無反応。
アジア市場で主要株価指数が反発したことから欧州の主要株価指数もほぼ全面高となっていることがユーロの支援材料ではありますが、米株価指数先物もそれ以上の上昇を見せておりユーロドルへは必ずしもサポートになっていません。
ユーロドルはネガティブな材料が多い割には反応がやや鈍い気がしないでもないですが、欧米勢を中心にまだ休暇中の市場参加者が多く、実需や特定のクロス取引ではユーロの売り買いの影響が出やすいこともあり、相場の先は読みにくい状況です。
先週話題となったドイツの景気刺激策話の余波はまだ少しは残っているものと思われますが、足元材料もテクニカルもユーロを買う理由は見当たらず、引き続きリスクは下方向。上値は1.1150レベルの21日線までが限界ではないかと思われます。
尚、本日この後重要な経済イベント等は予定されていません。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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