3. ニュージーランドドル週報(2019年8月第2週)

ニュージーランドドル週報(2019年8月第2週)

NZ/円、予想外の大幅利下げで急落。新たな下げトレンド入り。

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ニュージーランドドル週報(2019年8月第2週)

NZ/円、予想外の大幅利下げで急落。新たな下げトレンド入り。

8/6に発表されたNZの第二四半期失業率は、3.9％となり、前期の4.2％から大幅に改善され、雇用市場が依然として強い状態にあることを示しました。為替相場はこれを好感してNZドルを買い戻す動きが強まり、対円で一時70円台を回復する場面もありましたが、翌7日の金融政策決定会合では政策金利（オフィシャル・キャッシュレート）を0.5％引き下げ、1.0％に決定し、予想外の大幅利下げとなったことから、NZドルは対ドルで一時0.67割れ、対円でも2012年12月以来の68円割れまで急落しています。国内の雇用市場は強い状態にありますが、足元の経済成長が鈍化傾向を示していることや、世界経済の先行きや貿易取引に不透明感が広がっていることから、今回の利下げに踏み切ったとしています。

チャートを見ると日足は7/22に付けた73.24を直近高値として上値を急角度で切り下げる流れを変えていません。この間に長期的な下値抵抗ポイントであった72円割れを見ており、新たな下落トレンドに入っています。日足の上値抵抗は69.20-30、69.80-90に、下値抵抗は68.00-10、67.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は71.66、73.29、74.21にあり、短・中期トレンドは新たなNZ下げトレンドに入った状態です。

一方直近の週足は安値圏で引ける大陰線となり、この足が70円台を実体で割り込んで一段の下落リスクが点灯中です。今週の週足の上値抵抗は69.40-50、70.40-50に、下値抵抗は68.00-10、66.70-80にあります。31週、62週移動平均線は73.44と74.26に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。短期トレンドは70.50超えで越週すればニュートラルな状態に戻しますが、73.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。

NZ/円、予想外の大幅利下げで急落。新たな下げトレンド入り。

NZドル/円【週足】：（8/7現在31週移動平均線は73.44に、62週線は74.26にあり、これらを下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている）

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