ランド円ショートコメント(2019年7月29日)

南アフリカを投資適格級に据え置いているムーディーズが今後ジャンクにするようなことがあれば、大規模な資金流出が南アフリカから起きることになります。

ランド円ショートコメント(2019年7月29日)

ランド円ショートコメント

先週の振り返りですが、既に7月高値をつけたと考え「7.80レベルをレジスタンスに、7.55レベルをサポートとする流れ」を考えました。実際のレンジは安値が7.59レベル、高値が7.80レベルと、ほぼ予想通りの展開になったと言えます。チャートの形も高値圏を形成した後の下げで、テクニカルにもきれいな下げと言えます。

先週のランドは、週半ばまでは高値圏で上げもせず下げもせずの横方向の動きとなっていましたが、25日にムーディーズが「エスコムの支援策は格付けにネガティブ」と言及したことから下げ、テクニカルにもここ2週間半ほどの高値圏でのチャートパターンとそのネックライン7.67を下抜けたことから下げの動きが決まりました。

格付け関連では26日にフィッチが見通しをネガティブにしましたが、すでにフィッチはジャンク級となっているため影響はありませんが、唯一南アフリカを投資適格級に据え置いているムーディーズが今後ジャンクにするようなことがあれば、大規模な資金流出が南アフリカから起きることになります。
以前にも書いたことですが、もしムーディーズが格付け引き下げをすると、格付け会社すべてがジャンク級となり、南アフリカからは100億ドルを超える資金が流出すると言われます。

そして、いくら支援をしてもエスコムが改善する見通しが立たない状態では、これまで何度も格付けを変えてこなかったムーディーズも動く可能性があり、今年の年末あたりまでがエスコムにとっても南アフリカにとっても重要な局面を迎えるということになりそうです。

次にテクニカルです。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

6月安値と7月高値とのフィボナッチリトレースメントを示してありますが、まずは38.2%押しの7.55、そして半値押し7.47という水準を今週は視野に入れてくることとなります。また上値はネックラインの7.67水準を考えることとなります。今週は一段のランド安を考え、7.70レベルとレジスタンス7.45レベルをサポートとする週を見ておくことにします。

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