トルコリラ円レポート月曜版(2019年7月15日)

先週は週末にエルドアン大統領が中銀総裁を更迭するという暴挙から月曜は大きくギャップダウンして始まりました。

トルコリラ円レポート月曜版(2019年7月15日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、中銀の独立性に不安を感じさせる人事行ったことだけでトルコリラ安を考えざるを得ず「19.00レベルをレジスタンスに18.50レベルをサポートとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.71レベル、高値が19.12レベルと思ったよりは底堅い動きとなりましたが、前週末とのギャップは埋めることができませんでした。

先週は週末にエルドアン大統領が中銀総裁を更迭するという暴挙から月曜は大きくギャップダウンして始まりましたが、その早朝の安値が週間安値となり翌日には19円の大台を回復と、悪材料にも関わらず下がったところでは買いたい向きが目立つ週前半となりました。実際に東京の個人投資家は今回のトルコリラが下がった月曜には買いを増やした動きが見られ、金曜よりも月曜の方が若干買いポジションが増えていました。

そのため、インターバンクの売りに対して東京個人の買いが向かった構図となり、当初は個人の買いが優勢という動きだったのですが、週後半に入るとロシアからのS400ミサイル納入が開始され、今のところ沈黙している米国がいつまた制裁を行うかもしれないという懸念、さらに週後半はドル円での円高が進行したこともあって、ほぼ週初の水準に押しての週末クローズとなりました。

週末にはフィッチが前週の中銀総裁更迭等を理由にトルコの格付けを下げる動きもありましたが、トルコ自体が既に投資不適格であることや、ムーディーズ、S&Pに比べるとトルコに限らず影響力が小さいこともあり、週明け早朝は目立った動きも起きませんでした。そして今週ですがトルコ国内の経済指標はそれほど目立ったものは無く、来週25日のトルコ中銀会合に向けて利下げ圧力、あるいは利下げに繋がるようなニュースが出てくるかどうかが注目点となりそうです。

エルドアン大統領は中銀総裁更迭後も利下げについて言及していますが、トルコ国内の状況から考えても7月会合では利下げが行われる可能性が高いのではないかという見方が増えてきています。現在のトルコも政策金利は24%ですが、1〜2%程度の利下げが行われるという見方が現時点でのコンセンサスです。ただ、実際に利下げの動きが見えてくるとトルコリラにとっては売り材料となりますので、米国からのS400関連での制裁懸念とともに今週はトルコリラの上値が抑えられやすい地合いが続くものと見ています。

材料的には上記の通りですが、テクニカルに少し長期のチャートをご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

週足チャートを1月ごとに青の四角で囲んであります。

偶然とはいえ2週前に昨年12月初めからのレジスタンスラインに近づいたところで、中銀総裁更迭ニュースで反落したことで、長期の下降ウェッジの動きの中に戻された格好となっています。また、これまで5月初めの安値から上昇トレンド(黄緑のフラッグパターン)を示していましたが、先週の下げで今まさにこのサポートライン上に位置していることがわかります。

ここから少しでも下げる動きを見せるとサポートを割り込み18円方向に向かいやすいチャートと言えます。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版 2枚目の画像

黄緑のサポートラインが先ほど示したフラッグのサポートです。またギャップダウンする前の高値と先週の戻り高値を結んだレジスタンス(ピンク)も引け、短期的には同水準(今週は19円の大台を下回ってくる)が上値を抑えられやすい水準と言えます。

トルコリラにとって好材料が出てくる可能性も否定はできませんが、現状では悪材料に囲まれる中で本邦個人投資家のトルコリラ買いポジションが高水準にあるということを考えると、下げる時のリスクが気になって仕方ないというのが個人的な感覚です。今週はサポートをトライして下げる可能性が高いと見て、19.00レベルをレジスタンスに、18.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

2020年の為替相場を予想

FXが初めての方向け特集

円通貨ペア 為替チャート・相場予想

米ドル(USD)

米ドル(USD)相場の焦点
  • ・米景気の先行き見通しと金融政策 ◎
    ・米中貿易戦争をはじめとする米保護主義の拡大懸念◎
    ・トランプ大統領弾劾の可能性 ◎↓
    ・ドル高の人為的是正の有無 ◎↓
    ・アメリカ第一主義、保護貿易政策への転換の経済への影響波及
    ・減税、インフラ投資等の実効性 ・米大統領選
米ドル/円 通貨ペア 詳細分析

ユーロ(EUR)

ユーロ(EUR)相場の焦点
  • ・英国EU離脱の今後の展開と影響 ○ 
ユーロ/円 通貨ペア 詳細分析

豪ドル(AUD)

豪ドル(AUD)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・金融緩和打ち止め観測 ○↑
    ・国内ファンダメンタルズの相対的な安定 ○↑
豪ドル/円 通貨ペア 詳細分析

NZドル(NZD)

NZドル(NZD)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦による中国の景気減速懸念◎↓
    ・国内の住宅価格の高騰とピークアウト ○↓
NZドル/円 通貨ペア 詳細分析

トルコリラ(TRY)

トルコリラ(TRY)相場の焦点
  • ・エルドアン大統領の経済政策、中銀支配への不安◎↓
    ・政情不安、経済政策への不信による海外資金の流出 ○↓
    ・米国、NATOとの関係悪化ロシアへの接近 ◎↓
トルコリラ/円 通貨ペア 詳細分析

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカランド(ZAR)相場の焦点
  • ・米中貿易摩擦で中国景気失速懸念◎↓
    ・資源価格の下げ止まり ○↑
    ・金価格反発  △↑
南アフリカランド/円 通貨ペア 詳細分析

ライブ株価指数

政策金利表

ページトップへ戻る