オーストラリアドル週報(2019年7月第2週)

10日に行われたパウエルFRB議長の議会証言では、緩和的な金融政策の必要性が高まっていることを示唆したため、早期利下げ観測が再浮上、

オーストラリアドル週報(2019年7月第2週)

豪ドル/円、74円台を守った状態。中期は“豪ドル弱気”変わらず。

先週末の米雇用統計で労働市場が引き続き力強さを維持していることが確認されたことから過度な利下げ期待が後退して、米ドルが全面高となる中で、豪ドルは対ドル、対円で上値が重い展開となりました。しかし、10日に行われたパウエルFRB議長の議会証言では、緩和的な金融政策の必要性が高まっていることを示唆したため、早期利下げ観測が再浮上、長期金利が低下してドル売りが優勢となり、豪ドルは対ドルで反発に転じていますが、対円では上値の重い展開となっており、米国とイランの対立による地政学的リスクも無視できない状態にあります。

チャートを見ると、日足は6/18に付けた73.93を直近安値として下値を切り上げる流れを維持していますが、76円台乗せに何度か失敗しており、豪ドル急伸にも繋がっていません。短期は“豪ドルやや強気”を維持していますが、中期トレンドが弱く、78.50超えに値を戻さない限り、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は76.20-30、77.10-20に、下値抵抗は75.20-30、74.50-60にあります。21日移動平均線は75.11に位置しており、短期サポートとして働いていますが、74円割れで終えた場合は再び“豪ドル弱気”に変化します。また、120日、200日線は77.60と78.64に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。

一方直近の週足は、前週足から上寄りのスタートとなりましたが、上値を追い切れずに陰線引けとなりました。今週は下値トライの動きが先行していますが、6月第4週の陽線が、74円台の重要ポイントを守って反転していることや、4/17に付けた80.72を起点として上値を切り下げて来た流れからは若干外れ始めていることから、反転の可能性が生じており、今週の下げも調整的な押しに留まる可能性があります。但し、74円割れで越週した場合は反転の可能性を打ち消して再び下値リスクが高くなります。今週の週足の上値抵抗は76.20-30、77.10-20に、下値抵抗は74.60-70、74.10-20にあります。31週、62週移動平均線は77.72と79.69にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。

豪ドル/円、74円台を守った状態。中期は“豪ドル弱気”変わらず。

豪ドル/円【週足】:7/10現在31週移動平均線は77.72に、62週線は79.69にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)

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