トルコリラ円レポート月曜版(2019年7月1日)

トルコの地方選という最大材料で民主主義が守られた点は好材料、一方ロシアからのS400ミサイル購入は悪材料といった状態でした。

トルコリラ円レポート月曜版(2019年7月1日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、もみあいを考えつつも週初の高寄りを考慮し「18.20レベルをサポートに18.95レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.33レベル、高値が18.79レベルと底堅いながらも予想より狭い範囲での値動きに終始した一週間となりました。

先週のトルコリラ円は、前週までにトルコの地方選という最大材料で民主主義が守られた点は好材料、一方でロシアからのS400ミサイル購入は悪材料、さらにイランと米国との対立も間接的に悪材料といった状態でしたが、G20サミットでのトランプ大統領との会談を前に週初はトルコリラ売りが先行しました。しかし、下げる動きにも勢いは無く前週安値をトライしきれず、週末にかけては週初の水準へと戻して引けました。

注目のG20サミットにおけるトランプ・エルドアン両大統領の会談後の声明では、トランプ大統領が「トルコの地対空システム購入に関して、アメリカに対する取り組みが過去のアメリカ政府によって拒否された」との言及があり、これはオバマ前大統領時代にパトリオットを売却しなかったことを示しているのですが、消極的にロシアからのS400購入を認める内容と取ることができます。

ただ、同時にトランプ大統領は懸念も示していることから、これまでの米中通商協議のように、実際に購入した後に制裁といった可能性も否定はできず、ロシアからの引き渡し後の状況を注意深く見守っていくしか無いと言えるでしょう。ただ、米国からの即時制裁が無かったことから市場参加者はこれを好材料と捉え、週明け早朝のトルコリラは対ドル、対円ともにギャップを空けてのトルコリラ高となっています。

今週のトルコリラの材料としては、本日製造業PMI、水曜にCPIの発表がありますが、利下げ圧力を強めているエルドアン大統領の動きもあり、結果次第では利下げ思惑が高まる可能性はあるでしょう。これまでトルコ中銀は引き締め姿勢を維持してきていますので、予想も年率で16.15%と前回の18.71%よりもだいぶ下がっています。現在の政策金利は24%とかなり高いこともあり、予想通りの数字であるならば、7月25日会合での利下げ思惑は一段と高まりそうです。

それ以外には目立った材料もいったん引いた感じがしますので、さっそくテクニカルな分析に移ります。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

早朝のギャップアップの動きであっさりと過去3週間のもみあいを上抜けています。ピンクのサポートラインは長期サポートラインですので、それに合わせて3週間前の高値から平行線を引いて上昇チャンネルを想定してみました。今週は後半にはチャンネルが6月高値の19.12と範囲を重ねてきますので、同高値をトライする動きが考えられます。

一方で下値は過去3週間のもみあいの中心が18.55と先週末の終値にも近い水準です。今週は週初の上昇地合いを維持しやすく18.55レベルをサポートに18.25レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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